兵庫・加茂遺跡で最大級の柱穴か 1辺2メートル、物見櫓説も

発掘で見つかった巨大な柱を据えた可能性がある穴=7日、兵庫県川西市の加茂遺跡

 近畿で弥生時代有数の大規模集落として知られる加茂遺跡(兵庫県川西市)で、巨大な柱を据えた可能性がある穴(弥生中期後半、約2千年前)が1基見つかり、市が16日までに発表した。穴は1辺約2mの方形と大きく、深さも約1.6m。想定される柱の直径は0.8~1m。現場を見た奈良県立橿原考古学研究所の森岡秀人共同研究員は「柱は池上曽根遺跡(大阪)、唐古・鍵遺跡(奈良)などと比較しても近畿で最大級と言える」としている。

 遺跡では2007年に集落への入り口となる通路跡が見つかり、穴は通路近くにあるため、森岡研究員は「物見櫓などの高楼施設やトーテムポールのような1本柱も考えられる」という。

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