ロシア大統領選初日、投票所で放火未遂など相次ぐ サイバー攻撃も

Guy Faulconbridge Andrew Osborn

[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアで3日にわたり実施される大統領選の投票の初日となった15日、首都モスクワなどの投票所で投票箱に染料が注ぎ込まれたり、勝利が確実視されるプーチン大統領の出身地サンクトペテルブルクで投票所に火炎瓶が投げ込まれたりするなど、一連の混乱が見られた。サイバー攻撃も報告されている。

ロシア大統領選は15日に極東地域を皮切りに開始。11の時間帯の時差に合わせて西に進み、17日に開票される。プーチン大統領は15日、電子投票システムを利用して投票を済ませた。

投票初日の15日、モスクワのほか、コーカサス地方のカラチャイ・チェルケス共和国や、ロシアが2014年に一方的に「併合」したクリミアの投票所で投票箱に染料が注ぎ込まれる事件が発生。いずれも政府に対する抗議活動の一環とみられる。

また、ロシア第2の都市ペテルブルクでは投票所に火炎瓶を投げ込んだ21歳の女性が逮捕されたほか、モスクワとシベリア地方の投票所でも放火未遂があった。

ロシア中央選挙管理委員会のエラ・パンフィロワ委員長は、こうした行為を行えば最高で禁錮5年の刑に処せられると警告。選挙管理委は、電子投票システムに対する攻撃も1万回以上確認されたとしている。

モスクワ時間午後5時20分(日本時間午後11時20分)現在の投票率は24.6%。電子投票の需要が高く、システムに負荷がかかっているという。

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