ウクライナ支援に凍結ロシア資産利益を充当、独仏ポーランド首脳が会談

Sarah Marsh John Irish Alan Charlish

[ベルリン/パリ/ワルシャワ 15日 ロイター] - ドイツのショルツ首相は15日、フランスのマクロン大統領、ポーランドのトゥスク首相とベルリンで会談した。会談後、ロシアの侵攻を受けているウクライナに供与する武器の購入資金に、凍結されているロシア資産から得られる利益を充てると明らかにした。

独仏ポーランドの3カ国は「ワイマール三角連合」を構成。会談後の共同記者会見で3首脳はウクライナに対する支援を改めて確認した。

ショルツ首相は、ウクライナに供与する武器を世界市場から調達するほか、ウクライナのパートナーとの協力を含め、軍需品の生産を強化する必要性で合意したと表明。「凍結されたロシア資産から得られる利益をウクライナのための武器購入資金に充てる」と述べた。

マクロン大統領は、ウクライナだけでなく欧州全体の安全保障が危機に瀕していると改めて警告。「ロシアがこの戦争に勝てないよう、必要な限り必要なことを行っていく」と述べた。同時に、3首脳はロシアとのエスカレーションを決して起こさないことで合意したと表明した。

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