セルティックスが最速でプレーオフ進出決定!ホリデーが37歳の大ベテランを絶賛「一緒にプレーしてきたなかで最も頼もしい選手」<DUNKSHOOT>

現地時間3月14日(日本時間15日、日付は以下同)、ボストン・セルティックス対フェニックス・サンズという東西の強豪による注目の一戦が行なわれた。

ボストンのTDガーデンで迎えた一戦。サンズはデビン・ブッカーの23得点、7アシストを筆頭に、ブラッドリー・ビールが22得点、7アシスト、ケビン・デュラントが20得点、グレイソン・アレンが20得点と4選手が20点超えをマークし、ユスフ・ヌルキッチも8得点、20リバウンド、6アシストと活躍。

サンズは今季、ブッカー、デュラント、ビールが揃って20得点以上を奪った試合で5戦無敗と、難敵相手に勝ちパターンのゲームを展開した。だが試合は、127-112でホームのセルティックスに軍配が上がった。

「相手はリーグでもベストなチーム。ガードするのはタフだよ。彼らのプレーを制限しようとトライし、自分たちができる限りベストな戦いを見せた。だが今夜は勝利するには十分ではなかったということ」

フランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)は試合後にそう語り、サンズは38勝28敗(勝率57.6%)でウエスタン・カンファレンス7位に後退した。
一方、4連勝のセルティックスはリーグベストの52勝14敗(勝率78.8%)とし、10シーズン連続のプレーオフ進出が決定。

ジェイレン・ブラウンがゲームハイの37得点に5リバウンド、2スティール、ジェイソン・テイタムが26得点、5リバウンド、5アシストと主軸が引っ張ったのに加え、サンズとして痛かったのは試合を通じて25本も決められた3ポイント攻勢だろう。

この試合、ハムストリングの負傷で欠場したクリスタプス・ポルジンギスに代わって先発入りしたアル・ホーフォードが6本、ブラウンが5本、テイタムが4本、デリック・ホワイトとドリュー・ホリデーが各3本を決めたセルティックスは、今季最多タイの成功数を叩き出した。

ホーフォードが今季最多の24得点、3アシスト、3スティール、ホワイトが13得点、8リバウンド、5アシスト、2スティール、ホリデーが9得点、10アシスト、2スティール、2ブロックと、2枚看板を見事に援護射撃してみせた。 なかでもシーズンハイの得点と3ポイント成功数をマークしたホーフォードの働きは見事で、ホリデーは地元メディア『NBC Sports Boston』に対し、37歳の大ベテランを「彼はリスペクトされる存在なんだ。たぶん、僕がこれまで一緒にプレーしてきたなかで最も頼もしい選手だろうね」と評し、こうも話していた。

「彼とコートに立てることは光栄だね。彼といることで、すべてが上手くいくんだと確信している。彼はコートに立つたびに、なにか素晴らしいことをやってくれるとわかっているよ」
33歳のホリデーは、昨季までの14年間でアンソニー・デイビス(当時ニューオリンズ・ペリカンズ/現ロサンゼルス・レイカーズ)、ヤニス・アデトクンボ(バックス)といったリーグ最高級のビッグマンたちとプレーしてきた。

そのホリデーが最大級の賛辞を送ったことは、ホーフォードが持つ選手としての実力や素晴らしい人間性を表現していると言えるだろう。

イースト首位通過が確実視されているセルティックスは、4月20日から幕を開けるプレーオフで球団史上18度目の王座獲得を目指していく。テイタムとブラウンの周囲にポルジンギス、ホリデー、ホワイト、そしてホーフォードといった実力者がいることは、ポストシーズンを戦い抜くうえで大きな助けとなるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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