ボールの見方で“飛距離”が変わる!飛ばせる構えを深堀圭一郎が解説

構えたときにボールをどう見るか? その見方によって体の可動域や飛距離が変わる。とくに目が悪くなりがちな中高年はボールへの目線を工夫しよう。

上体が自然に右に傾き正しいアドレスになる

ドライバーは左足カカトの前にボールをセットし目線を斜めにする

コースに出ると緊張感や不安感が高まり、構えるときにボールをジッと凝視してしまう人が多い。すると、前傾姿勢が深くなったり筋肉が硬くなったりして、体が動かなくなる。中高年の場合、加齢による視力の衰えや老眼なども加わり、この傾向がより顕著になると深堀圭一郎は指摘する。

「とくにドライバーショットでボールの真上を凝視すると、右肩が前に出て、飛ばないスライスに悩まされます。これを防ぐには、ボールの右側をぼんやり見るのがコツ。ボールへの目線を斜めにすることで、上体が自然に右に傾き、適度な右足体重になります。ボールを凝視しなければ、前傾姿勢も深くなりすぎないので動き出しがスムーズになる。こうして目線を工夫すれば、体が動いて飛ぶようになりますよ」

このミスに注意!

当てようとしてボールの真上を見ると、右肩が前に出て上体がかぶってしまう。これが飛ばないスライスになる原因だ

Point1. ボールの右側をぼんやり見る

ドライバーの場合、ボールの右側、あるいは右側面をぼんやり見ると、上体が右に傾き、ボールへの目線が斜めになる。意識しなくても体重が右足に乗り、正しいアドレスになる

凝視するのはNG

ボールを凝視すると前傾姿勢が深くなり、アドレスが小さくなる。結果、体が動かなくなり、スイングも小さくなってしまう

Point2. スイング軸は体のうしろ側に設定する

首の付け根や背骨など、体のうしろ側(背面)にスイング軸を設定することが大事。前傾姿勢が浅くなり、背筋が伸びるぶん、大きなスイングで飛ばせる

体の前側の部位を意識すると、前傾姿勢が深くなったり猫背になって、体の動きが悪くなってしまうので注意しよう

レッスン=深堀圭一郎
●ふかぼり・けいいちろう/1968年生まれ、東京都出身。173㎝、68㎏。レギュラーツアー8勝、シニアツアー2勝。23年シーズンは、ノジマチャンピオンカップとコスモヘルスカップで2位。フォーラムエンジニアリング所属。

構成=小山俊正
写真=渡辺義孝

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