ミック・ドゥーハンの初戴冠から30年。F1オーストラリアGPで記念のデモラン、息子ジャックとともに2輪と4輪の共演へ

 ロードレース世界選手権の500ccクラスで5度のタイトルを獲得したミック・ドゥーハンと、息子でアルピーヌF1のリザーブドライバーを務めるジャックは、F1第3戦オーストラリアGPの週末にメルボルンのアルバートパーク・サーキットでデモンストレーション走行を行うことになった。

 今回のデモ走行『The Doohan Demonstration Laps』は、重要な節目を祝うものだ。ミック・ドゥーハンがロードレース世界選手権の500ccクラスで5年連続で勝ち取ることになる世界タイトルの1回目を1994年に獲得してから、30年が経ったのだ。

『The Doohan Demonstration Laps』では、ミックは現在のMotoGPで使用されているホンダRCV213を走らせ、ジャックはベネトンが2000年シーズンを戦ったF1マシン『ベネトンB200』に乗ることになる。かつてジャンカルロ・フィジケラとアレクサンダー・ブルツがステアリングを握ったベネトンB200は、アルピーヌF1チームと特別なつながりを持っている。このマシンは、イギリスのエンストンにある現在のアルピーヌF1チーム本部で設計と製造が行われたのだ。

2024MotoGP:レプソル・ホンダ・チームのRC213V
2000年F1オーストラリアGP ベネトンB200をドライブするジャンカルロ・フィジケラ

「オーストラリアGPの週末に、父と一緒にアルバートパークのコースを走れることにとても興奮している」とジャックは語った。

「実は、僕がクルマで、父がバイクで一緒にコースを走るのはこれが初めてなので、信じられないような特別な瞬間になるだろう」

「オーストラリアのファンの前で父の成功を称える絶好の機会だ。そして、僕にとっては、このような象徴的なコースでF1マシンを走らせるまたとないチャンスだ。来年はそれが現実になることを願っているよ! それが僕の目標であり、究極の夢を実現するために懸命に取り組んでいる」

2024年F1第2戦サウジアラビアGP ミック・ドゥーハン(アルピーヌ リザーブドライバー)

 ミックは30周年という特別な節目を迎えるにあたり、息子とともにコースで走行するという「素晴らしい機会を与えてくれた」オーストラリアGP主催者とF1に感謝した。

「こうしたイベントでバイクに乗れるのは、いつでも本当に楽しいものだ」とミックは語った。

「1994年に初めて世界タイトルを獲得してから30年になる。時が経つのはあっという間だ。今回息子と一緒にコースに出ることになっているが、我々ふたりにとって本当に特別な瞬間になるだろう」

「私はこれからもジャックをサポートし、F1レースという目標に向けた彼のキャリアの取り組みを応援し続ける。アルバートパークでのグランプリの週末に、メルボルンの母国のファンの前でショーを見せることにとても興奮している」

『The Doohan Demonstration Laps』は、現地時間の3月23日(土)の9時55分と15時15分、および3月24日(日)の13時35分に開催される。

ジャック・ドゥーハンの勝利を喜ぶ父ミック・ドゥーハン

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