自民県連会長に海野氏 役員人事案 幹事長は白田氏 19日 総務会で承認へ

海野透氏

自民党茨城県連は15日、任期満了に伴う役員選考委員会を開き、退任の意向を示していた梶山弘志会長(68)=衆院茨城4区=の後任に県議の海野透幹事長(81)=ひたちなか市区=を選出した。複数の関係者への取材で分かった。新幹事長には県議の白田信夫議員会長(71)=桜川市区=を起用する。19日の総務会で承認される見通し。県議からの会長就任は故山口武平氏以来、14年ぶりとなる。

選考委は同県水戸市内で開かれ、国会議員や県議、職域団体などの委員35人が出席。執行部の人事案に異論はなく、全会一致で決まった。新役員は19日の総務会での承認を経て、30日の県連定期大会で新体制として発足する。

選考委終了後、海野氏は報道陣の取材に「地方(議員)から会長を選出したいとの意見があった」と明かしたが、具体的な人事案については示さなかった。

複数の関係者によると、会長に海野氏、幹事長に白田氏を選出。総務会長に常井洋治氏(70)=笠間市区、政調会長に戸井田和之氏(59)=石岡市区、広報本部長に川口政弥氏(66)=取手市区=を充て、組織本部長は鈴木将氏(51)=つくば市区=が留任する案が認められた。

海野氏は当選10回。09年2月から約半年間、幹事長を務め、11年から会長代行。22年12月の改選後、再び幹事長に就いた。白田氏は当選8回。政調会長や総務会長、幹事長代行などを歴任し、20年から議員会長を務めている。

このほか、昨年3月に廃止した会長代行を復活させ、上月良祐氏(61)=参院茨城=と県議の葉梨衛氏(80)=美浦村・阿見町区=を起用。筆頭副会長に田山東湖氏(80)=鉾田市・茨城町・大洗町区=が就く。県議会会派いばらき自民党の議員会長には飯塚秋男氏(71)=下妻市区=を充て、大会後の議員会で正式に決める。

役員人事を巡っては、梶山氏が11日の役員会で「後進に道を譲りたい」と会長を退任する意向を伝え、後任について県連幹部に一任していた。梶山氏は前参院議員の岡田広氏の後任として、13年から10年間、会長を務めてきた。

白田信夫氏

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