ブリット・アワードで6部門受賞した女性歌手 ソングライターへの「報酬低すぎる」とレコード会社を非難

26歳の歌手レイ(RAYE)が、レコード会社はソングライターに対し十分な賃金を支払っていないと非難した。デビューアルバムをリリースしてもらえなかったことで、レイは自身のレーベルを辞めた。レーベルが利益を重視するあまり、ソングライターたちが「破産した」状態となっていることに憤りを感じているとしてデイリー・スター紙のワイアード欄に語った。

「歌で利益を得ている業界なのに、CEOや大手レーベルの重役たちはチェルシーの豪邸に住み、豪華な生活を送っている。一方、あなたたちが利益を得ているソングライターたちは一文無しで家賃も払えない状態なのに、出版社がそのお金で利息を得て他のビジネスに運用するために銀行口座に保管しておくから、支払われるまでに2年もかかるのよ」

独立した後、今年のブリット・アワードで6部門を受賞し歴史に名を刻んだレイは、シンガーとソングライターへの報酬の内訳について振り返り、続けている。

「世界中でリリースされる1曲ごとに、ロイヤリティは100ポイントある」「レーベルは例えば80ポイントを受け取る。アーティストは良くて20とか15ポイント、または12ポイントくらい、そしてプロデューサーが4ポイントを受け取るんだけど、それはアーティストのポイントの中からのもの」「そして、ソングライターには1ポイントも入らないの。最低よ。業界全体が最低。これは、閉ざされたドアの向こうで何が行われているのか、説明責任がないものの、ほんの一例よ」

過去にビヨンセ、リトル・ミックス、ジョン・レジェンド、リアーナらに曲を提供してきたレイは、この状況に「本当に腹が立つ」と吐露した。一方で、今年のグラストンベリー・フェスティバルの大枠を務めると報じられており、6月に開催される同イベントを前にファンはラインナップのニュースを心待ちにしているところだ。

ある関係者は、ザ・サン紙のビザー欄にこう語っている。「主催者のエミリー・イーヴィスはレイの大ファンです」「彼女は、何年も苦労して音楽業界やレコード会社に挑み、勝利を収めたレイのストーリーが大好きで、先月のブリット・アワードで6冠を達成したことで、エミリーは更にできるだけ大きな枠を準備したいと考えています」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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