〈動画あり〉プロキックボクサー町屋杏(Bushi―Doo) 接近戦で打ち合い勝負 人気団体の実力者と対戦 17日にゴング

試合を想定し、高野代表のミットに打ち込む町屋選手

16歳でプロのキックボクサーとなった町屋杏(あん)選手(関根学園高1年、上越市中央1)が人気団体からオファーを受け、プロの実力者との戦いに挑む。17日の試合を前に「勝ったら道が開ける。大事な試合」と話し、練習にも気持ちがこもっている。

相手は立ち技打撃格闘技「RISE」に所属する菊地美乃里選手(21)。小柄ながら前に出て打ってくるタイプ。町屋選手は「自分も中に入って打っていきたい」と、接近戦での打ち合いを覚悟する。階級は45キロ級。試合は「ストライク ネクサス旗揚げ」興業として、17日午後5時30分から、東京・新宿FACEで行われる(町屋選手は5試合目)。

これまで5戦3勝(1KO)2敗。得意は右足のミドルキックに加え、「パンチを鍛えている」と、ジャブからボディー、アッパーを打ち込む。「体力と根性が取りえ」と話し、相手に向かっていく。今回は3分3ラウンド。「いつもより1分長いけど、攻めっ放しでいきたい」と決意する。

直江津南小4年からキックボクシングを始め、直江津中2年から地元に開設されたジム「Bushi―Doo~武士道~」で本格的に取り組んでいる。主に放課後に練習するほか、レディースや一般、キッズ各クラスの教室を任され、トレーナーとしても活躍している。

支援するスポンサーがつき、地域の人や高校の友達らの応援や後押しを感じている。格闘技に取り組むきっかけをつくり、一昨年2月に他界した父・隆之さん(享年51)に思いをはせ、「勝利を報告できるように」と話す。

4月には立ち技格闘技「K―1」からの試合オファーを受けている。「見ている人を飽きさせない、面白い試合をしたい。上の団体の試合に出られるように頑張りたい」と意気込む。指導するジムの代表、高野匠さん(34)は「日本のトップ団体の選手と連戦できる機会はそうない。負けん気が強く、気持ちでカバーしている」と闘争心を買っている。

プロキックボクサーの町屋選手

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