バックスのヤニス・アデトクンボが激動の今季の苦労を吐露「感情的にも、精神的にも消耗した」

ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、11年目の今季もここまで64試合に出場してリーグ3位の平均30.8得点、同5位の11.2リバウンド、6.4アシスト、1.2スティール、1.0ブロック、フィールドゴール成功率61.6%と好成績を残している。しかし、NBAキャリアの中で最もタフなシーズンだと感じているという。『The Athletic』のサム・アミック記者が伝えた。

アデトクンボは節目の10年目を迎えた昨季終了後の2023年6月に左膝を手術。昨夏のFIBAワールドカップに出場できず、トレーニングキャンプの2週目にようやくプレイできるなど、調整が遅れた。本人も「つらかった」と胸中を明かす。

「フィジカル的だけでなく、今までプレイしてきた中で最もハードなシーズンだった。昨年6月末に左膝の手術を受けて、自分を取り戻さないといけなかった。シーズンが始まった時、自分らしくなかったと思う。トレーニングキャンプの2週目までバスケットボールをやっていなかったからね」

バックスはここまで43勝24敗で、すでにプレイオフ進出を決めたボストン・セルティックスに次ぐイースト2位。数字上は悪くないように見えるが、日本時間1月24日(現地23日)にエイドリアン・グリフィンHC(ヘッドコーチ)を解任し、その後にドック・リバース新HCを招聘するなど、チームは激動の1年を過ごしている。

「感情的にも、精神的にも消耗した。嘘をつくつもりはない。コーチ・ブド(マイク・ブーデンホルザー)が解任されてコーチ・グリフ(エイドリアン・グリフィン)が来て、解任されてコーチ・ジョー(プランティ)が3試合指揮を執り、コーチ・ドック(リバース)が来た。そして、デイム(デイミアン・リラード)も新加入だったしね。タフだよ」

「でも人生で逆境に直面した時こそ、チャンスだと思うんだ。だから僕は、リーダーとして、バスケットボール選手として、1人の人間として、バスケットボールのゲームを楽しみ、そこで努力し続ける。自分のプレイを向上させ、正しいことをし続けるんだ。そして一歩ずつ、自分の目指すところへ、チームの目指すところへ行くための手助けができることを願っている」

29歳となって円熟味を増すアデトクンボがチームをどのように力強く牽引していくか、注目が集まる。

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