ジブリパークが全面開業、愛知 米アカデミー受賞で注目

ジブリパークの新エリア「魔女の谷」の「ハウルの城」の前で写真撮影する人たち=16日午前、愛知県長久手市

 ジブリパーク(愛知県長久手市)は16日、スタジオジブリの映画「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」をイメージした新エリア「魔女の谷」の開園式典を開いた。県とジブリの構想発表から約7年がたち、計画していた全5エリアがそろう。宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が米アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞し、注目を集める中で全面開業の日を迎えた。

 「魔女の谷」では、パーク初の乗り物アトラクションを設置し、映画で描かれた欧風の街並みを再現した。式典には、愛知県の大村秀章知事や企画責任者を務めた映画監督の宮崎吾朗氏が出席。宮崎氏は「長く愛していただけたら、との思いでいっぱい。映画は作り終えると観客に委ねるが、施設は造ってからがスタート」とあいさつした。

 魔女の宅急便の主人公キキと相棒の黒猫ジジが暮らしたパン屋では、素材にこだわったバゲットなどが買える。高さ約20メートルの「ハウルの城」は1時間に数回、城の一部が動いて煙を吐き出し内部も観覧できる。作品に登場する乗り物などをモチーフにしたメリーゴーラウンドもある。

ジブリパークの新エリア「魔女の谷」の開園式典を行う(右から2人目から)宮崎吾朗氏、鈴木敏夫氏、愛知県の大村秀章知事ら=16日午前、愛知県長久手市
ジブリパークの新エリア「魔女の谷」周辺で入場を待つ人たち=16日午前、愛知県長久手市

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