臼杵市の鎮南山でミツマタの観察会 参加者が群生地や大樹の森など巡る【大分県】

ミツマタを観賞する参加者=臼杵市の鎮南山

 【臼杵】臼杵市の鎮南山(536メートル)で10日、「ミツマタの花と森の観察会」があった。

 市内の登山愛好家らでつくる「鎮南山を愛する会」(小畑喜久太郎会長)が主催し、約70人が参加した。

 ミツマタはジンチョウゲ科の低木。名前の通り枝が三つに分かれ、黄色い花が蜂の巣状に並ぶ。参加者は3合目付近の谷あいにあるミツマタの群生地や大樹の森などを巡る約6キロのコースを歩き、美しい花木をゆっくりと観賞した。

 別府市石垣東の吉山忠志さん(81)は「鎮南山にミツマタの群生地があるとは知らなかった。たくさんの花に囲まれて気持ちがいい」。

 同会は月1回、登山道の整備や清掃をしている。小畑会長は「美しい自然環境を守っていきたい。今後はミツマタの植樹にも取り組む予定」と話した。

© 有限会社大分合同新聞社