和×洋、甘×辛の異色コラボ! 25歳工場長らが開発、幅広い世代に人気の「醤油キャラメルせん」

甘い揚げせんべい「醤油キャラメルせん」

 米菓製造販売業の高砂製菓(埼玉県久喜市北青柳、折原昌司社長)は、キャラメル味の揚げせんべい「醤油(しょうゆ)キャラメルせん」を開発し、発売している。砂糖が溶け込んだ生地にしょうゆの特製だれがしみ込んだ、甘じょっぱいキャラメル味。食べやすい一口サイズで、幅広い年代に人気の商品だ。

 中心になって開発したのは、工場長の佐野幸輝さん(25)。料理が好きで、どんな料理を作る時も自分なりの「おいしさ」が常にあるという。

 甘い揚げせんべいはあまり商品化されていないことから開発に挑戦。「キャラメルはどう?」と言うパート社員の一声から、まず「塩キャラメルせん」を生み出した。さらに「もっと自然な甘みを出したい」と、持ち前のおいしさへの探求心と発想の柔軟さを発揮し、試作を重ねて約1カ月で醤油キャラメルせんを製品化した。

 摂氏220度以上の油で生地を揚げると、すぐに回転する機材に移し、温度を測りながら熱いうちに砂糖を手早く絡める。特製だれも絡めると、表面はつやつやに。キャラメルの風味を付け乾燥させると、つやは消えるがしょうゆとキャラメルが香り立つ。「今の課題は量産できるようにすること」と佐野さんの研究は続く。

 工場に仕入れるせんべい生地は県産。全ての製品をくせがなく油っぽくならない米油で揚げている。折原社長は「おやつは心を豊かにするものの一つ。体にも心にも良いものを作って地域に貢献したい」と話している。

 醤油キャラメルせんは工場直売店で販売中。1袋270円(税込み)。午前10時~午後6時、定休日なし(年末年始など臨時休業あり)。

醤油キャラメルせんを作る折原昌司社長(左)と佐野幸輝工場長

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