犬が『臆病な性格になる』NG行為4つ 飼い主が絶対にしてはいけない対応とは?

️1.適切な時期に社会化を行わない

わんこの性格の基盤を形成するものとして大切なのが「社会化」です。社会化とはその名の通り、わんこが犬社会あるいは人間社会で生きていくに当たって、他者との距離感やふるまいを身に着けさせることを言います。

主に生後3ヵ月から1歳になるまでの間を「社会化期」と呼び、この期間に様々な刺激に慣れることが大切です。

社会化が上手くいかないと様々な刺激に過敏になり、結果として警戒心が強く臆病な性格になってしまいます。

️2.箱入りで過保護に育てる

社会化を行わないことと共通するところもありますが、わが子が可愛いあまりに過保護に育てすぎるのも問題です。

愛犬が他のわんこと喧嘩をしていたら止めに入って守ってあげたくなってしまいますが、喧嘩を通して他のわんことの遊び方や力加減を学ぶこともあります(もちろん、激しすぎる本気の喧嘩は止める必要がありますが)。

愛犬だけを残して出かけようとすると、悲しそうに鳴きながら追いすがってくるので、ついつい連れて行きたくなってしまったり、お出かけをやめたくなってしまったりするかもしれません。ですがわんこを同伴できる場所は限られており、ちゃんとお留守番ができるというしつけは重要です。

これらができないと、わんこは甘えん坊になってしまうばかりか、他者を異常に警戒したり、飼い主さんと一緒にいないと不安で居ても立っても居られない臆病なわんこになってしまいます。

️3.愛犬と一緒にうろたえる

特別に臆病なわんこでなくても、嫌いなものや苦手なものはどうしてもあります。雷や花火の音、あるいは車の走行音や掃除機の音など、苦手な音を聞いて愛犬が怯えている場面に遭遇したとき、あなたはどんな対応をしていますか?

ぶるぶる震えて怖がっている愛犬の姿を見て「どうしたの、どうしたの」と慌ててうろたえたり、「私がいるから大丈夫だよ!」と抱きしめて大袈裟に騒ぎ立てたりしていませんか?

愛犬が怖がっているときに飼い主さんがつられて大騒ぎしてしまうと、わんこは「やっぱりこの状況は異常なんだ!」と思い、ますます怖がってしまいます。

大切なのは飼い主さんがいつも通りの態度で毅然としていること。飼い主さんが落ち着いて構えていれば、わんこも「飼い主さんがいつも通りってことは大丈夫なんだ」と認識して怖がらなくなります。

️4.暴力や暴言でトラウマを植え付ける

暴力や暴言は、わんこの心に深い傷を残します。これらにより一度心に傷を負ったことのあるわんこは、人間を見ただけで怖がって震えるようになったり、警戒して威嚇するようになったりすることがあります。

言わずもがなですが、飼い主さん自身が愛犬のトラウマを作るようなことは絶対にあってはなりません。

️まとめ

いかがでしたでしょうか?臆病なわんこはそれだけストレスも多く、平穏に過ごせる時間が減ってしまいます。過剰に図太く育てる必要はありませんが、必要以上に臆病にさせないことはわんこのQOLを上げるためにも大切なことです。

飼い主さんの行動で悪い影響を与えてしまわないよう、気をつけたいものです。

(獣医師監修:後藤マチ子)

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