リニア工事のボーリング調査 川勝平太知事は国の有識者会議には注文は付けず議論を見守る方針

リニア新幹線静岡工区のボーリング調査を巡り、川勝知事は13日の会見で、国の有識者会議には特段の注文を付けず議論を見守る姿勢を示しました。

川勝知事:
「モニタリングは南アルプストンネル工事に関わることということになっているが、矢野委員長以下、委員の皆さま方にお任せしたいと。こちらから注文を付けるということはしません」

静岡県は、JR東海がトンネル掘削前の地質などを調べるボーリングについて、水問題への懸念が払拭されるまでは許可しない姿勢を取っています。

一方、島田市の染谷市長は、田代ダムの発電施設が来年11月まで改修のため取水を停止していることを理由に、この間にボーリングを行えば大井川の水利用には影響しないとの考えを、流域自治体の市長・町長の総意として示しました。

川勝知事は、2月29日から始まった国のモニタリング会議で、ボーリングの安全性についても議論を求める意向を示していましたが、13日の会見では議論を見守る姿勢を示しました。

川勝知事:
「(JR東海の)丹羽社長は、ブラッシュアップしているということを言われて、事業計画の中身を言われなかった。どのようにこの工事を進められるのか、これとモニタリングは一体であるということなので、そこにお任せしたいと思っております」

2回目の中部9県1市会議は出席

また、1月4日能登半島地震への対応を話し合う中部9県1市の会議を欠席し、地元メディアの賀詞交歓会に出席した問題を巡り、あさって2回目の会議には出席する意向を示しました。

川勝知事:
「あさっては私の時間が空いていますので出席します。静岡県は他の県とは違って、指示を待って動くんじゃない。何をするかということを決めて入っていくという、いわばプッシュ型の支援を一貫してやってきている」

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