袴田巌さんの再審をめぐり、支援団体が過剰な警備体制の見直しや傍聴席の拡大などを静岡地裁に要請

旧清水市で一家4人を殺害したなどとして、死刑が確定した袴田巌さんの再審を巡り、支援団体が静岡地裁に対し警備体制の見直しなどを要請しました。

袴田巌さんは1966年旧清水市で、みそ会社専務一家4人が殺害された事件で犯人とされ、死刑が確定しました。

去年3月東京高裁が再審開始を決定してから1年という節目の13日、支援者団体のメンバーおよそ10人が、静岡地裁に警備体制の見直しなどを求める要請書を提出しました。

今回で5回目です。

これまでの再審公判で、法廷に入る際の身体検査で携帯電話を預け忘れた一般傍聴者の傍聴券がはく奪されるケースが少なくとも2回あったといいます。

こうしたことを受け要請書では過剰な警備体制の是正のほか、傍聴席の拡大などを求めています。

袴田さんの次回再審公判は25日から3日間行われ、5点の衣類の血痕の色合いについて、専門家らの証人尋問が行われる予定です。

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