1万冊以上を保管できる「自作した書庫」がX上で話題になっています。
投稿したのは、Xユーザーの@massa27さん。
当ポストは2024年3月14日時点で2万件を超えるいいねを集めており「秘密基地感があって好き」「本好きにとって夢のような景観」「昔のブックオフを思い出す」と多くの反響が寄せられています。
「多くの本を収納できる書庫」が話題となったことに関連して、記事後半では「書籍の推定販売数」についても紹介します。
※投稿された写真は【写真3枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
書店のような一室「ジャングルジム構造の書庫」が話題
「うちの書庫はジャングルジム構造なので地震に強い。東日本大震災のとき震度5強だったが、最上段の本が1cmほどせり出しただけだった。7.6畳のスペースにマンガ1.2万冊と雑誌2k冊ほど収納してある。」
そんなコメントとともに投稿されたのは、@massa27さんが自作した「書庫」の写真でした。7.6畳ほどのスペースに、合わせて1万4000冊程の漫画と雑誌が保管してあるといいます。
両側には本がビッシリと並んでおり、その光景は「本の壁」のよう。加えて、壁をつなぐ形の収納部分も設けられており、ジャングルジムのような構造となっているのがわかります。
たくさんの本が見事に整理されており、書店を覗いているかのような気分になりますね。
なお、これだけ多くの本が並んでいるにも関わらず「震度5強の地震によって受けた影響は少なかった」というエピソードにも驚きです。
「床が抜ける心配不要」の安心設計だった
1万冊以上の本が収納されているということで、ポストには「本の重さによる床への影響」を懸念するコメントも寄せられました。
それに対して@massa27さんは、コメントを引用する形で説明。家を建てる際に「2万冊(3~4t)を収納する想定」で依頼した結果、書庫部分はコンクリートの土台の上に直接床板を敷くことになったのだといいます。
書店のような素敵な雰囲気のみならず、安心感抜群の設計も、非常に魅力的ですね。
「自分で作るしかない」との判断から、こだわって制作した
書庫に多くの反響があったことを受けて、@massa27さんは別ポストで「書庫を制作した経緯」も公開しました。
それによると、手持ちの漫画が5000冊を超えた頃に、収納方法を検討し始めたといいます。しかし「既存の本棚のサイズではいまいちフィットしない」と収納効率の悪さが気になったそう。
@massa27さんは最終的に、判型に合った高さ・奥行きで棚を配置するには「自分で作るしかない」と考えました。自宅を建てるときに1階の一部屋を「書庫専用」にすると決め、2万冊の本を収納する目途を立てて、こちらの書庫を制作したそうです。
施行前にはミリ単位で図面を作り、細かい点まで考え抜いたうえで施工開始。
照明の位置も考慮してあるうえに、すべての本の背が見えるように作られているとのことで、たくさんの工夫が詰まっていることがうかがえます。@massa27さんの発想や技術に感動してしまいます。
#少しだけ本棚を見せる
うちの書庫はジャングルジム構造なので地震に強い。東日本大震災のとき震度5強だったが、最上段の本が1cmほどせり出しただけだった。7.6畳のスペースにマンガ1.2万冊と雑誌2k冊ほど収納してある。 pic.twitter.com/TwJX1fPg6m— ESHITA Masayuki (@massa27) February 27, 2024
インターネットの普及などにより、書籍の販売金額は減少傾向
ハイクオリティな自作の書庫が話題になっていることに関連して、ここからは「書籍の推定販売金額」を紹介します。
出版科学研究所が公開している「書籍販売金額」をもとに見ていきましょう。書籍の推定販売金額がもっとも高かったのは、1996年の1兆931億円となっています。
その後は年々減少傾向をたどり、2020年には6661億円に減少しました。翌年2021年は6804億円とやや上昇しますが、2022年には6497億円となり、前年と比べて4.5%減少したことがわかっています。
2000年代はファンタジー小説やケータイ小説などの売れ行きが好調でした。しかし2010年以降になると、少子高齢化や「インターネットの存在」が、書籍の売れ行きにも影響し始めたと考えられています。
オシャレな本棚に思わず目を疑う
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「1万冊以上の本が収納可能な、自作の書庫」を紹介しました。
これまでに多数の本棚を作ってきたという@massa27さん。いちばんのお気に入りは、山荘の階段に備えつけたというこちらの本棚だそうです。
「手持ちの本にピッタリの本棚がほしい」という場合には、自分好みの形で制作してみるのも選択肢の1つからかもしれません。
参考資料
- @massa27
- 出版科学研究所 書籍販売額