松山英樹も絶賛ショットは「別次元」 世界ランク1位に死角はあるか

シェフラーはラウンド中にトレーナーの処置を受けた(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 2日目(15日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7252yd(パー72)

松山英樹をして、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーのショット力は「別次元」だという。「一緒に回った時の感想は、全然レベルが違うなっていう。ロリー(マキロイ)も言っていたみたいですけど、ショットからアプローチまでのレベルが」

スタッツであえて弱点を挙げればグリーン上だが、前週「アーノルド・パーマー招待」では新たに投入したマレットパター(テーラーメイド スパイダー ツアーX)がハマり、2位に5打差をつける圧勝。「パットが入れば、あんな風になる。入らなくても上位にいるのが、やっぱり一番強い証拠。あれだけ入ると勝てないですよね、誰も」。一見、似たようなプレースタイルだが、松山は27歳に尊敬の目を向けている。

シェフラーの大会2日目までの今季平均ストロークは全体トップの「67.52」(25ラウンド/調整前)。今大会が7試合目で、1ラウンドたりとも、オーバーパーどころかイーブンパーにすらしていない。連覇に向け通算8アンダー6位で予選ラウンドを終えた。首位のウィンダム・クラークとは6打差にいる。

ことし、50回目の記念開催を迎えた“第5のメジャー”で2連勝した選手はゼロ。複数回優勝を果たしたのもジャック・ニクラス(3勝)、タイガー・ウッズ(2勝)ら6人だけだ。

気がかりなのは肉体的な問題か。この日のプレー中、首に違和感を覚えたのか、前半11番(パー5)をはじめ、何度かトレーナーにマッサージ治療を施してもらっていた。「69」のラウンド後のインタビューはキャンセル。ツアー関係者を通じて「試合にとどまるためにきょうは十分なことができた。コースでの歩き方、首の感じから、プレーを続けられるか分からなかったが、良い戦いができた」とコメントした。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン