鳥栖の日本語学校で卒業式 ネパール出身155人 専門学校などに進学

平田真理子校長から卒業証書を受け取る卒業生=鳥栖市のサンメッセ鳥栖

 鳥栖市の日本語学校「日本文化教育学院」(小川秀一理事長、定員200人)の卒業式が12日、同市で開かれた。専門学校や大学に進学するネパール出身の155人が、母校を巣立った。

 式では、平田真理子校長が全卒業生に卒業証書を手渡した。理事長代理の柳澤真紀さんが「知識、技術、資格、人間としての成長を糧に、さらに成長を続けてほしい」とあいさつした。

 在校生のヨンザン・アリナさん(21)は「先輩たちはやることがあるから行かなければなりません。問題があっても諦めないで」と送り出した。卒業生代表のジャベグ・プラサントさん(22)は、春から自動車整備士専門学校に進学。「幼い頃、両親が教えてくれたような優しさで日本語を教えてくれた先生、家族、友達がいたから今日の日を迎えることができた」と感謝を述べた。

 同校は上級学校への進学を目指す2年、1年9カ月、1年6カ月の3コースがあり、日本語教育と同時に日本の文化、歴史、風俗習慣の理解を深める教育を行っている。(樋渡光憲)

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