新潟阿賀野市が「児童扶養手当」を誤って支給 26人に計220万円を追加支給へ

阿賀野市役所

 新潟県阿賀野市は3月15日、ひとり親などへの「児童扶養手当」について、一部受給者に金額を誤って支給していたと発表した。2月分から5年間にさかのぼり、26人に不足分の計約220万円を追加で支払う。

 児童扶養手当を受けるには所得制限があり、扶養する子どもが多いほど制限が下がる。阿賀野市は、離婚後にひとり親が子どもを扶養に入れないケースなどを確認しなかった上、養育費の扱いを誤り、所得を高く計算していた。

 2023年10月に国の指導監査で判明した。いつから誤っていたかは不明。地方自治法の規定を踏まえ、過去5年分を追加で支払う。

 判明から5カ月後の発表について、〓橋正人・市社会福祉課長は「監査の正式結果を待っていた。追加支給の対象者の把握にも時間がかかった」と説明。「法令の読み込みをしっかり行い、再発防止に努める」と述べた。

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