2025年4月、すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付け
2025年4月より、すべての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付けられることが決定しました。
それにより、省エネ基準に適合する住宅を建築しなくてはいけません。
しかし、省エネ基準の住宅作りのために家の性能や予算決めに注力しすぎて「間取り決め」を疎かにすれば、住んでから後悔する恐れが高まります。
そこで今回は「注文住宅の間取りで後悔する理由」「注文住宅で後悔したポイント」を、30歳代の夫婦が体験したエピソードとともに解説します。
満足のいく注文住宅を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
間取りの後悔は「イメージ不足」が原因!
間取りで後悔する大きな理由は「生活するイメージ」の不足です。
家族の生活習慣や、使い勝手を考えて決めなければ家での生活がストレスとなり、快適に暮らせません。
とはいえ、まだ住んだことがない間取りをイメージするのは難しいです。少しでも自分の生活をイメージするためには、以下の点が重要です。
- 注文住宅を建てて後悔した方の体験談を知る
- 実際のモデルハウスや家を体感する
成功する家づくりに近づけるために、この2つの方法を実践してみましょう。
注文住宅の購入で後悔した3つのポイント
ここでは、30歳代夫婦が実際に体験した後悔ポイントを3つ紹介します。リアルな体験談を、詳しく知っておきましょう。
1. リビングが外から丸見えになる
ご夫婦のコメント
「隣に最近できた飲食店があるのですが、その飲食店の駐車場や行列からリビングが丸見えになってしまいます。特に週末は人が多いので、視線が気になり後悔しています」
プロからのアドバイス
リビングに大きな窓を設置すれば「開放的」「日当たりが良い」「風通しが良い」など、快適です。
しかし、目の前に人が集まるような店や道路があれば、そこからの視線が気になります。
外からの視線を気にしながら生活するのは、快適とは言えません。
そのために、以下のような方法で改善するのがおすすめです。
- フェンスを設置して目隠しをする
- 樹木を設置して目隠しにする
- 窓に「目隠しシート」を貼る
窓の外にフェンスや樹木を設置すれば、目隠し効果だけでなく「家の外壁と合わせたお洒落なインテリア」や「自然な緑」を添えられるため、家を華やかにしてくれます。
さらに、ガラス用の目隠しフィルムを窓に貼れば、カーテンやブラインドを開けた状態でも外からの視線を気にしなくてすむため、快適に過ごせます。
2. 子ども部屋の仕切りで後悔
ご夫婦のコメント
「子どもが小さかったため、仕切りをなくしてひとつの部屋にしていましたが、いざ仕切りを作ろうと思うと意外に費用と時間がかかりました。初めから子ども部屋に仕切り壁を作っておけば良かったです」
プロからのアドバイス
将来、子ども部屋を仕切る予定の方は、以下の2つの注意点を押さえておきましょう。
- あらかじめ壁の下地を補強する
- 子どもの性別でパターンを考える
子どもが成長した段階で仕切り用の壁を設置する場合は、設置部分の天井と壁に下地補強しておくと3万円くらいの費用でスムーズに工事ができます。
また、子どもの性別によって、仕切り方のパターンを考えておくのもおすすめです。
- 兄弟…建具、壁
- 姉妹…本棚、家具
- 兄妹・姉弟…壁など
なお、仕切りを引き戸の建具にする場合、開放したり外したりすれば広い部屋として活用できます。
利用内容によって、適した方法を試してみましょう。
注文住宅の購入で後悔した3つ目のポイント:あの場所の間取りが問題!
つづいて、3つ目の後悔ポイントをチェックしていきましょう。
3. キッチンスペースで後悔
ご夫婦のコメント
「対面式のキッチンに憧れていて注文したのですが、キッチン側の通路が狭くなってしまい、ゴミ箱をおけるスペースを確保できませんでした」
プロからのアドバイス
リビングを見渡せる「対面式のキッチン」にする場合は、壁とキッチンの間のスペースを確保しましょう。
とくに、食器や炊飯器を置くスペースを含めた幅が必要です。
通路幅のおすすめは80〜100センチくらいですが、理想の通路幅は使う人の体型にもよるため、ハウスメーカーの担当者と相談しながら決めましょう。
普段キッチンを使用しないハウスメーカーの担当者によっては、使い勝手を理解していない方もいます。
そのため、主婦目線でアドバイスしてくれる担当者を選ぶのも、後悔しないポイントです。
後悔しないために「体験でイメージ」する
注文住宅で後悔する大きな原因は、生活のイメージ不足による間違った間取りの設置です。
家族の生活習慣や、使い勝手を考えて間取りを決めなければ、住んでから後悔します。
しかし、実際に住んだことがない間取りをイメージするのは難しいです。
この記事で紹介したご夫婦の体験談を参考にして、実際のモデルハウスや完成見学会などを利用してみるのがおすすめです。
実際の家を体感して、理想の間取りをイメージするようにしましょう。
参考資料
- 国土交通省「全ての新築住宅・非住宅に省エネ基準適合が義務付け」