歴代サッカー日本代表vs北朝鮮代表の対戦成績 長友佑都が代表復帰

Ⓒゲッティイメージズ

21日に国立、26日に金日成競技場で対戦

2026年にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共催されるサッカーワールドカップのアジア2次予選・北朝鮮戦が3月21日に東京・国立競技場、26日に平壌・金日成競技場で行われる。

日本代表メンバー26人は以下の通り発表された。DF長友佑都はカタールワールドカップ以来1年3カ月ぶり、FW小川航基は2019年12月のEAFF E-1選手権以来4年3カ月ぶりの復帰。週刊誌報道の影響でアジアカップを途中離脱したMF伊東純也(スタッド・ランス)、腰を痛めている三笘薫(ブライトン)らは招集されなかった。

【GK】
前川黛也(ヴィッセル神戸)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(シントトロイデンVV/ベルギー)

【DF】
長友佑都(FC東京)
谷口彰悟(アル・ラヤン/カタール)
板倉滉(ボルシア・メンヘングラートバッハ/ドイツ)
渡辺剛(KAAヘント/ベルギー)
町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー)
毎熊晟矢(セレッソ大阪)
伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)
橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド)
菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)

【MF/FW】
遠藤航(リバプールFC/イングランド)
浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)
南野拓実(ASモナコ/フランス)
守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)
相馬勇紀(カサ・ピアAC/ポルトガル)
小川航基(NECナイメヘン/オランダ)
前田大然(セルティック/スコットランド)
堂安律(SCフライブルク/ドイツ)
上田綺世(フェイエノールト/オランダ)
田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)
川村拓夢(サンフレッチェ広島)
中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)
佐野海舟(鹿島アントラーズ)
久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)

北朝鮮戦初勝利はメキシコW杯予選

日本(FIFAランキング18位)と北朝鮮(同114位)はこれまで19試合で日本の8勝4分け7敗となっている。歴代の試合とスコアは以下の通り。

1975年6月17日、アジアカップ予選で日本は0-1で敗戦。1979年8月23日の親善試合はスコアレスドロー、1980年12月30日のスペインワールドカップ予選でも0-1で敗れた。

初勝利は1985年3月21日のメキシコワールドカップ予選。前半20分、原博実が決勝ゴールを決めて1-0で白星をつかんだが、同年4月30日に平壌で行われたアウェー戦はスコアレスドローに終わり、結局、日本はワールドカップ出場を果たせなかった。

1989年6月4日に国立競技場で行われたイタリアワールドカップ予選でも、ホームでの初戦は先制を許しながら水沼貴史の同点ゴールと相手のオウンゴールで2-1で勝利。しかし、同月25日に平壌で行われた2戦目は0-2で敗れ、日本はアジア1次予選で敗退した。

1990年に北京で行われた第1回ダイナスティカップでも0-1で敗戦。この時点で日本代表は2勝4敗2分けと負け越していた。

Jリーグ創設を機に優位に立った日本

日本が優位に立ったのはJリーグ創設前年の1992年に北京で開催された第2回ダイナスティカップ以降だ。8月26日の試合で日本は先制されたものの、福田正博が同点ゴール、高木琢也が2ゴールを決め、三浦知良のダメ押しゴールで4-1と快勝。日本は決勝でも韓国を破って初優勝した。

同年に広島で行われたアジアカップでは1-1でドロー。日本は決勝でサウジアラビアと対戦し、高木琢也の決勝ゴールで優勝した。

「ドーハの悲劇」として記憶されている1993年のアメリカワールドカップアジア最終予選でも北朝鮮と対戦している。10月21日の第3戦で三浦知良が2得点、中山雅史も1得点を挙げ、日本が3-0で快勝した。

その後しばらく対戦がなかったが、2005年2月9日のドイツワールドカップアジア最終予選では大黒将志の決勝ゴールで2-1と勝利。6月8日にタイ・バンコクで行われた2戦目も柳沢敦と大黒将志のゴールで2-0と快勝し、ドイツ大会出場を決めた。

平壌では日本の2敗2分け

2005年の東アジアサッカー選手権では7月31日に韓国・大田で対戦し、0-1で敗戦。2008年の東アジアサッカー選手権でも2月17日に中国・重慶で対戦し、1-1のドローだった。

2011年9月2日に埼玉スタジアムで行われたブラジルワールドカップ予選では、吉田麻也の決勝ゴールで1-0と勝利。同年11月15日に平壌で行われたアウェー戦は約5万人の大観衆に呑み込まれ、0-1とザッケローニ監督就任後17試合目で初黒星を喫した。

2015年に中国・武漢で開催された東アジアカップでは8月2日に対戦し、武藤雄樹が先制ゴールを決めたものの1-2で逆転負け。2017年の東アジアE-1選手権では12月9日に東京・味の素スタジアムで対戦し、井手口陽介のゴールで1-0と勝利を収めた。

今回は7年ぶりの対戦となる日本vs北朝鮮。中でも、13年ぶりとなる平壌に限れば、過去2敗2分けと勝っておらず、1得点も奪っていない。8大会連続8度目のワールドカップへ、平壌で初ゴール&初勝利をもぎ取ることができるか注目だ。



© 株式会社グラッドキューブ