和歌山市立博物館 企画展「花鳥風月 -めぐる四季と花鳥-」

和歌山ゆかりの歴史的な画家が描いた作品を展示する企画展「花鳥風月 -めぐる四季と花鳥」が、きょう(3月16日)から、和歌山市湊本町(みなとほんまち)の和歌山市立博物館で始まりました。

これは、和歌山市立博物館が収蔵する花や鳥など、風景を題材とした美術品を展示するもので、幕末明治に和歌山城下で人気絵師とうたわれた野際蔡真(のぎわ・さいしん)、岡本緑邨(おかもと・ろくそん)、岩瀬広隆(いわせ・ひろたか)により描かれた水墨画「花卉図寄合描」(かきずよりあいがき)や紀州徳川家の赤坂邸にあった庭園「西園」(さいえん)の四季折々の見どころが描かれた坂昇春(さか・そうしゅん)による作品「赤坂御庭図画帖」(あかさかおにわずがじょう)など江戸時代の17世紀から昭和にかけて描かれた32件38点が紹介されています。

「花卉図寄合描」

「赤坂御庭図画帖」

和歌山市立博物館の学芸員新井美那(あらい・みな)さんは「いろんな季節の花や鳥の絵が展示されているので、ぜひ博物館に、季節を先取りしに遊びに来てもらえると嬉しいです。全ての作品が和歌山ゆかりの人物によって描かれたものなので、豊かで文化的な背景も感じてほしい」と話しました。

和歌山市立博物館の開館時間は、午前9時から午後5時まで。最終入館時間は午後4時30分までで、休館日は月曜日と、4月29日、5月6日です。企画展「花鳥風月-めぐる四季と花鳥-」は5月12日まで開催されています。展示は4月14日までが前期、4月16日から5月12日までが後期で、前期の展示は桜が描かれている作品が多く、後期は展示の一部を替えるということです。

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