【阪神大賞典/穴ライズ】「中間の追い切りは文句なし、牝馬と侮ると痛い目に遭う」 想定“8人気”以下の盲点

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■ゴールデンスナップ

現在3勝クラスの馬で、今回は格上挑戦とともに初めての重賞レース参戦。まだ一線級との対戦経験がなく、常識的に考えれば厳しい印象を受けるが、クラスを変えつつ、牡馬相手に7戦連続馬券内の安定感には目を見張るものがある。

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3勝クラスへの昇級初戦となった前走の八坂Sは、好スタートを切ると、序盤は馬のペースを尊重して中団待機策を選択。向こう正面で気合いをつけながら進み、勝負どころで先団を射程圏内に入れると、直線では馬場の中ほどから渋太く脚を伸ばした。最内を突いたサスツルギと最後はクビの上げ下げの勝負となったが、わずかに及ばす2着に惜敗している。しかし内容としては勝ちに等しいものと言ってよく、使われるごとに着実に力を付けてきている印象。

中間の追い切りは鞍上が引っ張りきりの手応えで抜群の動きを見せており、タイムも文句なし。このレースでは、3着内に入った牝馬は2015年の2着デニムアンドルビー以降出ていないが、牝馬と侮ると痛い目に遭いそうだ。人気馬をアッと言わせるシーンがあっても驚けない。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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