「カラフルでとてもいい」 護岸に卒業記念アート 全校生徒らと島への思いを描く 沖縄・うるま市

完成した護岸アートの前で笑顔を見せる津堅小中学校の子どもたち=2月28日、うるま市・津堅島

 【うるま】うるま市立津堅小中学校(當銘剛校長)の中学3年生3人は2月28日、津堅港の護岸に縦約5メートル、横約10メートルの卒業記念アートを完成させた。

 記念アートは同校で恒例となっており、今回は「海と島の農水産物」をテーマに原画から完成まで約14日かけて、全校児童生徒と職員が協力して取り組んだ。

 進学などで島を離れる「十五の春」を前に安里陽菜さん(15)、榮門愛音さん(15)、宮城瑛兎さん(15)は「卒業前のいい思い出になった。島のシンボルのニンジン展望台、海と島の農水産物などを描いた。島を訪れる観光客にも見てもらい、島の活性化になれば」と話した。

 指導した美術担当非常勤講師の佐久川長善さんは「児童生徒たちが、感性豊かな、とてもいい原画を考えてくれた」とたたえた。

 3年1組担任の椋尾結香教諭は「カラフルで陽気な感じのデザインでとてもいい。一人一人のキャラクターが出ていて、思い出になりますね」と話していた。(与古田徳造通信員)

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