「今季ベスト補強」「守備はリーグ最高級」遠藤航を“前任者”ファビーニョ以上と現地メディア激賞!「ウーデゴーやデ・ブライネも混乱させられる」

マンチェスター・シティとの大一番での活躍は、リバプールにおける遠藤航の重要性をさらに高めることになった。ユルゲン・クロップ監督が評したように、もはや「ワールドクラス」と称賛されている。

リバプール専門サイト『Anfield Watch』は3月15日、「最初はパニックバイだと思われたが、今では間違いなくシーズン最高の補強となっている」と遠藤を激賞。「ファビーニョと肉体的に大きく異なるが、保持時の質で上回り、守備でも引けを取らない」と、前任に匹敵する存在感と評した。

「リバプールが優勝した2019-20シーズンのファビーニョの数字と比較しても、エンドウは大半の攻撃に関するスタッツだけでなく、守備に関するいくつかの重要なスタッツでも上回っている」

ファビーニョだけではない。同メディアは遠藤がシティの中盤に控えるロドリ、そしてアーセナルのデクラン・ライスと、リーグを代表するライバルたちにも負けていないと称えている。

「エンドウが対峙したのは、このポジションで最高級のロドリだ。そのロドリよりもパス精度で上回り(95%と87%)、ロスト2回のロドリに対して(遠藤は)ボールを失わなかった。守備での貢献に関して、両者の間に差はほとんどない。エンドウはより多くのインターセプトやデュエル勝利を記録し、ドリブルでは一度も抜かれなかった」

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さらに、Anfield Watchは「日本代表はチームのプレスを支えるエンジンであることを証明している。マルティン・ウーデゴーやケビン・デ・ブライネのような選手ですら混乱させられるほどだと示してきた」と続けている。

「セカンドボールを拾うために常に適切なポジションを取っている。そしてポゼッションを手にしたら確実で、効果的にプレーを進められる。技術的に最高級ではないにもかかわらず、ボールを持った際のスタッフが非常に良い。ボックス内へのパスはロドリ、アシスト期待値はライスに続く2位だ」

「守備の出来はリーグ最高級だ。90分あたりのクリア、パス阻止、空中戦勝利はトップで、タックル勝利もモイセス・カイセドに次ぐ2位。卓越した機動力で最終ラインの前の広大なエリアをカバーすることができ、危機察知能力で相手のプレーを止めるための正しいポジションを常に取っている」

「エンドウの守備でのインパクトは、デュエル勝利だけにとどまらない。彼の守備のアクションは、90分あたり0.16本のシュートにつながっている。危険なゾーンにボールを送り、チームがカウンターを仕掛ける役に立つ能力を強調している」

賛辞を並べた同メディアは、「ロドリとライスはボールを運ぶことに関してワールドクラスだ。だがこれは、エンドウに求められることではない。ドミニク・ソボスライ、アレクシス・マカリステル、カースティス・ジョーンズといった選手たちがその役割を担う」と伝えた。

「リバプールはまだ、長期的な守備的MFの選択肢を市場に求めるかもしれない。だが、背番号3は新監督の下でも重要な役割を担い続けるだろう」

その前に、遠藤はクロップと一緒にさらなるトロフィーを獲得しようと意気込んでいるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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