「こどもまんなか」ロゴ発表/宮下知事

子育て支援の県の施策などについて話し合ったこども未来県民会議
教育や子育てに関する「こどもまんなか青森」のロゴ

 青森県内の合計特殊出生率を向上させる施策について話し合う「こども未来県民会議」が16日、青森市のあおもりスタートアップセンターで第3回会議を開いた。県が新年度に取り組む子ども関連施策を説明したのに対し、同会議メンバーが「子育て世代が金銭や気持ちの面で余裕を持つことが大事」などと意見を述べた。宮下宗一郎知事は教育や子育てに関する「こどもまんなか青森」のロゴも発表した。

 同日は、公募などによるメンバー10人のうち7人が出席した。牧野晴子さん(青森市)は「子育てにかかるお金が明示されれば、どのくらい頑張ればいいかが分かる。通学費やジャージー、靴などの細かい出費もサポートしてもらえたら」と要望。坂本美香子さん(弘前市)は「もっとゆっくり子どもと向き合いたいと思いながら、仕事と生活で精いっぱいという家庭が多い。手厚いサポートで余裕が出れば、もう1人生みたい-という気持ちになるのでは」と語った。

 宮下知事は、新年度に創設予定の小中学校給食費の全県無償化に向けた市町村交付金に関し、既に給食費を無償化している市町村では学用品の購入補助にも交付金を活用できると説明。「子育てに関する情報のプラットフォームをぜひつくりたい」と述べた。

 「こどもまんなか青森」のロゴは、文房具やスポーツ用品などでつくる輪の中心に、子どもの笑顔があるデザイン。青森県が目指す教育の姿をイメージした。今後、教育や子育てに関する発信の場面で活用するという。

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