JR北海道が3年連続ベア 人材確保へ、初任給も引き上げ

 JR北海道が2024年春闘で基本給を底上げするベースアップ(ベア)を月1500円とすることで、最大の労働組合であるJR北海道労組と妥結したことが16日、同社への取材で分かった。定期昇給と合わせた賃上げ額は平均で7293円(上げ幅は平均2.69%)になる。新卒社員の初任給も引き上げ、人材の確保を狙う。妥結は15日。

 ベアは3年連続。過疎化に伴う利用低迷などを背景に業績の不振が続くが、優秀な人材の流出防止には待遇改善が欠かせないと判断した。初任給は、駅などで勤務する現場担当の大卒社員(札幌勤務)の場合、従来より1万7819円高い19万9230円にする。

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