外国人宿泊者数でのトップ5は東京都、大阪府、京都府、北海道、福岡県【観光庁調べ2023年】

コロナ禍明けと共にインバウンドと呼ばれる外国人来訪客は急増しています。日本国内の宿泊施設では外国人宿泊者数も急増しています。観光庁『観光統計』によると、日本人宿泊者数、外国人宿泊者数は共にコロナ禍前の水準まで回復しています。

日本人宿泊者数、外国人宿泊者数は共にコロナ禍前に回復

出所:観光庁『観光統計』宿泊旅行統計調査(2023年・年間値:速報値)

【都道府県別外国人延べ宿泊者数(2023年・年間値:速報値)】第1位:東京都4,273万人、第2位:大阪府:1,848万人、第3位:京都府1,212万人、第4位:北海道678万人、第5位:福岡県474万人……。

観光庁は2024年2月29日、『観光統計』宿泊旅行統計調査(2023年・年間値:速報値)を発表した。
同統計によると、延べ宿泊者数(全体)は5億9,275万人泊で(2019年比-0.5%:前年比+31.6%)だった。
このうち、日本人延べ宿泊者数は4億7,842万人泊(2019年比-0.4%:前年比+10.2%)、外国人延べ宿泊者数は1億1,434万人泊(2019年比-1.1%:前年比+592.8%)となっている。
前年比で大幅増だった日本全国の外国人延べ宿泊者数は、2019年比で1.1%減となっており、コロナ禍前の水準までほぼ回復している。

一方、都道府県別外国人延べ宿泊者数で第5位だった福岡県は、2019年比でも11.2%増と好調だった。
以下、九州各県の順位と外国人延べ宿泊者数は、次に通りとなっている。
◎第13位:大分県128万人(2019年比6.2%増)
◎第18位:熊本県96万人(同2.9%増)
◎第21位:長崎県46万人(同-38.7%)
◎第25位:鹿児島県34万人(同-59.8%)
◎第39位:佐賀県15万人(同-58.2%)
◎第42位:宮崎県12万人(同-64.4%)

2023年の九州への外国人入国者数は317万人で順調に回復

出所:九州運輸局『九州への外国人入国者数の推移について』

九州への外国人の入国者数も急激に回復している。
九州運輸局が2024年2月26日に発表した『九州への外国人入国者数の推移について』によると、2023年は317万1,027人だった(※速報値、2023年12月の船舶観光上陸者数を除く)。
この数字は、コロナ禍前の2019年422万2,026人に及ばないものの、2015年の283万2,384人を上回っている。

2024年1月における九州への外国人入国者数(速報値。船舶観光上陸者数を除く)は、前年同月比165.3%の 33万9,650人であり、全国シェアは12.3%だった。
通常入国者数としては2023年10月以降、4カ月連続で30万人を超えており、順調に回復しているといえそうだ。
今後、九州への外国人の入国者数が増えていくと共に九州各県における外国人宿泊者数も回復・増加していくものとみられる。

参照サイト

観光庁『観光統計』宿泊旅行統計調査(2023年・年間値:速報値)
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001725314.pdf

九州運輸局『九州への外国人入国者数の推移について』
https://wwwtb.mlit.go.jp/kyushu/content/000318706.pdf

あわせて読みたい

ポストコロナ時代へ舵を切った、 日本、そして福岡のホテル・旅館事情https://fukuoka-leapup.jp/biz/202303.1252

ビジネスイベント『MICE』で新たな飛躍を目指す福岡市。産業振興や地域活性化の〝未来航路〟へ進むhttps://fukuoka-leapup.jp/biz/202305.6722

© 株式会社えんメディアネット