富雄丸山古墳が一般公開 新たに銅鏡など確認

新たに青銅製の鏡などが確認された奈良市にある国内最大の円墳・富雄丸山古墳で16日、一般公開が行われ、歴史ファンなど大勢の人が訪れました。

一般公開初日の16日は、発掘調査の成果をニュースなどで知った県内外の歴史ファンらが列を作りました。

訪れた人は―

「静岡からです」

「信州の諏訪からです。ちょっとドキドキしますね」

4世紀後半に造られたとされる富雄丸山古墳からは、2022年度の発掘調査でこれまでに出土例のない古代東アジア最大の「蛇行剣」などが見つかり話題を集めました。

2023年12月に再開された発掘調査では、木製の棺の構造などが明らかになりました。被葬者の頭部があったと思われる場所を中心に水銀朱が検出された他、青銅製の鏡が良好な状態で3枚出土し、1枚は縁の形から三角縁神獣鏡の可能性があるということです。

一般公開では鏡などを出土した状態のまま見ることができ、訪れた人は夢中で写真に収めるなどしていました。

訪れた人はー

「私たちは現地に行くと、勝手に想像をしていろんなイマジネーションで楽しめます。やっぱりロマンですね」

「4世紀は文字資料が無いので空白の4世紀といわれていますが、富雄丸山古墳は出土品から読み解くことによって、空白の4世紀を読み解くことができると私は思います」

奈良市によりますと16日はおよそ2200人が訪れ、古墳の被葬者などについて、それぞれ思いを巡らせていました。一般公開は17日も行われる予定です。

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