戦略性の高いコースを“力”でねじ伏せる 竹田麗央の初Vのシナリオ

昨季ツアー2位の飛ばし屋(撮影/村上航)

◇国内女子◇Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 2日目(16日)◇鹿児島高牧CC(鹿児島)◇6456yd(パー72)◇晴れ(観衆2659人)

プロ3年目の竹田麗央が、首位と5打差の17位で出たこの日6バーディ、1ボギー「67」をマーク。通算7アンダーの首位タイに浮上し、自身3度目の最終日最終組に食い込んだ。

2日目は昨季の飛距離1位の神谷そら(左から1人目)と同組で競った(撮影/村上航)

開催コースの鹿児島高牧CCはドッグレッグ、落下地点の見えないブラインドホールが多い戦略性の高さが売り物で、多くのティショットを刻む選手が多い。

同コース開催は過去8回で直近3回の優勝者は23年の青木瀬令奈、22年の堀琴音、21年の小祝さくら。小祝はさておき、歴代覇者は他に10年の北田瑠衣、13年の一ノ瀬優希、16年の大江香織ら飛距離よりショットの精度やステディなプレーでゲームを作る選手が多かった。

「67」で首位タイに浮上。自身3度目の最終日最終組へ(撮影/村上航)

20歳の竹田は昨季のドライビングディスタンスが平均258.91ydのツアー2位。竹田はパー3を除く14ホールで10回、ドライバーを握る。飛距離で「負けたくない」と飛ばし屋のプライドがあり、予選2日間のドライビングディスタンスは263.667ydで全体1位に立つ。最終日の17日は朝から雨予報でランが期待できない可能性があり、キャリーを稼げるロングヒッター有利になり得る。

ツアー初優勝は力でもぎ取りたい(撮影/村上航)

「ドライバーとかで球が滑ったりするので雨は嫌いだけど、そこも気をつけて回りたい」。首位タイで並ぶのはツアー19勝の鈴木愛、同9勝の小祝さくら。実績豊富な先輩、コースを力で制するつもりだ。(鹿児島県姶良市/内山孝志朗)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン