豪快な火柱、夜空照らす 茨城・古河で手筒花火 桃まつり開幕

暗闇の中で火花を散らす手筒花火=古河市鴻巣

茨城県古河市鴻巣の古河公方公園(古河総合公園)で16日、「第48回古河桃まつり」(市観光協会主催)が開幕した。催しの一つとして、市民グループが手筒花火を披露。手筒から吹き上がる高さ12メートルの豪快な火柱が夜空を照らし、見守る市民らから歓声が上がった。

栃木県益子町で毎年夏に行われる手筒花火の魅力に触発された「許我手筒会」(清水英二会長)のメンバーが、手筒花火発祥の地とされる愛知県豊橋市で技術を習得した。この日は、長さ約80センチ、直径約20センチの竹筒に火薬を詰めた手筒花火を31本用意。約30秒間の花火の最後には、手筒の底が「ボン」と音を立ててさく裂した。

重さ約10キロの竹筒を抱えて手筒花火を披露した同協会の渡辺勉会長は「疫病退散や五穀豊穣を願って行われてきた。新型コロナ明けなので、このまま平穏無事に過ごせることを願って上げた」と話した。

火花を散らす手筒花火=古河市鴻巣

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