佐久間大介、森川智之が声優になるまでの話を聞いて驚愕!森川「裏に野沢雅子さんが住んでて」佐久間「えっ!?」

3月16日放送の『Snow Man佐久間大介の待って、無理、しんどい、、』(文化放送)は、ゲストに声優の森川智之を迎え、森川が声優を志したきっかけに付いて欠かせない「人」について語った。

佐久間「本当に主人公すぎる。人生が」-

森川智之は『ONE PIECE』のエネル役や、『犬夜叉』の奈落役、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』の吉良吉影役など、多くの人気作品で印象的なキャラクターを担当するほか、『クレヨンしんちゃん』では2016年8月から野原ひろし役を務めている。洋画作品では、トム・クルーズ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーブスなど、名だたる俳優の吹き替えを担当している人気声優の一人。

「直撃!一問一答!」のコーナーで、「現在の仕事につくことを決めたきっかけや、意識し始めた出来事は?」という問いに「学生時代の夢をあきらめて、そして野沢雅子さんと出会う」と答えた森川。一体どういうことなのか、佐久間が聞いた。

佐久間「現在の仕事につくことを決めたきっかけ、意識し始めた出来事は。スポーツをやっていたんですね。結構」

森川「子供の頃、小児喘息で体が弱くて、親が運動をやらせて体質改善をして、丈夫にしようっていうことで、いろいろなスポーツさせてもらってたんですよ。野球とかテニスとか柔道とかもやってたりしていたんですけど、それで目覚めて、こんなに素晴らしいんだったら将来の夢は体育の先生になって地元の中学校とか小学校で学校の先生やりたいなと思って、体育大学の附属の高校にスポーツ推薦で行ったんですよ。そして、アメリカンフットボールをやって、夏の合宿中にいきなり僕首の骨つぶしちゃって」

佐久間「うわあ、すごい……」

森川「もうちょっと危なかったんですけど」

佐久間「ぶつかり合いですもんね」

森川「今でも後遺症あるんですよ。今でもリハビリを週に1回やってて後遺症残っちゃってるんだけど、でもそれで当時その夢が絶たれちゃって。どうしよう…と思った時に、友達から「森川は喋りが面白いし、声もでかいから、声を使ってスポーツの世界に関わればいいんじゃない?」って言われて、スポーツの実況中継のアナウンサーになればいいとなって、やってみようかなと思って専門学校とかの入学要望を取り寄せたら、隣に声優科っていうのがあったの」

佐久間「ほう」

森川「で、声優科が楽しそうだったの。僕は男子校で、ずっともう男だらけで、運動ばっかりやってたから、お芝居をしている写真が載ってたりとか、アフレコ風景とか載ってて、ああ楽しそうだなと思って。で、見てたらアドバイスくれた友達が、「森川、そんなに声優って興味ある?」って言って、その友達は古川登志夫さんの大ファンだったんだけど、いろいろ言ってくれて。「もし森川が声優になったら、お前が諦めた体育の先生だって、スポーツ選手、メジャーリーガーだって、Jリーガーだって、アニメの声優になったら何にだってなれるんだよ」って吹き込まれて、おお!と思って。そうかと思って、じゃあ二次元の世界に僕は踏み込もうっていって入ったの」

佐久間「すごいっすね!その友達がナイスアシストすぎて、もうこちらとしては、それだけで助かってる命がたくさんいるんで」

森川「いやいやもうもうね、その友達がほらちょっと見てごらんっつって、当時唯一のアニメ雑誌だったアニメージュとかアニメディアとか、月刊アウトとかそういったものを出してきて」

佐久間「いやナイス布教だなあ」

森川「で、僕が親に声優にちょっとなりたいんだけどって言ったら、うちの母親が「あれ?家の裏に野沢雅子さんいるよ」って」

佐久間「えぇっ!?」

森川「は?って言って」

佐久間「えぇっ!?マジっすか!?」

森川「うん」

佐久間「たまたまいたってことですか?」

森川「たまたま(笑)。そんな(笑)。国宝級のマコさんが(笑)。たまたまじゃないけど、でも本当に、僕はこの仕事にすごい運命を感じてて、この首の骨を折ったのもなんか流れなのかな。」

佐久間「タイミング的に」

森川「そしたら本当にね、僕の家の周りに、本当真横にも声優さん住んでて。町内にもう野沢雅子さんが住んでたりとか、本当ね、すごい人たちがいっぱい」

佐久間「そんなたまたまがあるんですか」

森川「そうなんですよ。内海賢二さんまでいたからね」

佐久間「えぇっ!?」

森川「野村道子さんも。山田栄子さんまでいた」

佐久間「すっごいなんか全然違うじゃないですか?スポーツマンだった時代から」

森川「僕気づかなかった。え?と思って。じゃあマコさんが教えている養成所というか声優教室に行こうと思って行ったのが高田馬場にあった、高田馬場にあった『鉄腕アトム』のお茶の水博士をやられてた勝田久の声優教室があって、そこでマコさんの指導を受けたり、勝田さんの指導を受けてたんですよ」

佐久間「すご…。でも元々目指してたものが全然違うじゃないですか?親御さんは止めたりとかしなかったんですか?」

森川「うちは母親が絵描いてたりとか、ちょっとそっちの世界にいたもんで。全然理解してくれてうちの父親は普通の会社員だったんで、そんな不安定な仕事辞めろって」

佐久間「やっぱ結構多いっていいますよね。昔は特に」

森川「そう。だから、普通にちゃんと務めろと。なんでそんな不安定な世界に入るんだって言ったけど、うちの祖父も歌を歌ってたりしたんで、母親方が芸能方面で、あ、そうなんだとかって最初だから本当に初めて仕事もらった時も台本とリハーサルのVをもらって、マコさんの家に行って、ピンポンっつって「仕事もらったから教えて」って」

佐久間「えぇっ!?すご!」

森川「そうなんですよ」

佐久間「すごいですね。本当に主人公すぎる。人生が」

森川「本当に、マコさんはもう僕の業界の母親なので、ほんと家族ぐるみで」

佐久間「運命ですね、こうやって声優やっている今が絶対にこうなる運命だったと」

森川「そうなると考えるのが、業界に恩返ししようとかって思ってくるわけですよ。こんだけいい思いをさせてもらって」

佐久間「この業界をもっといろんな意味で支えるとか。だからこの自分で声優業界を支えるために、会社を建てようとかなったのがそういうきっかけというか」

森川「そうだね。師匠である勝田久が高齢になってきて、教室をやってたんだけど、それを継がなくちゃいけないとかってずっと打ち合わせをしてて、ちょうどタイミングも良くて、最後の子達も僕が引き受けて指導を始めてっていう感じだった。ずっとそこでも先生はやってたんだけど、マコさんとかからも、お芝居も含めて、人間的な部分とか、もちろん恋愛相談とか、もう何でも」

佐久間「へぇ~!すごい!」

森川「あの子と付き合いなさいとかね(笑)」

佐久間「本当にお母さん!」

森川「もう本当お母さん。夕飯を帰って一緒に食べたりとか。だから、本当にそういう意味では帝王学じゃないけれども、自分の声優としての礎というか、根幹はもう本当にマコさんに教えてもらって今に至るって感じですね」

そのほか、佐久間が森川の演じるキャラクターで印象に残っているキャラの話や、事務所の代表取締役としての森川の一面についてなど様々なトークが行われた。そちらについては、是非タイムフリーで。

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