『映画おしりたんてい』キャンペーンソングを担当 NEMOPHILAのコメント到着

3月20日に全国公開される『映画おしりたんてい』シリーズ第2弾『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』のキャンペーンソングを担当しているNEMOPHILAのコメントが到着した。

累計発行部数1000万部を超えるトロル原作の人気児童書シリーズ『おしりたんてい』。2018年12月からテレビアニメ放送がレギュラー化し、個性豊かなキャラクターや謎解き、「しつれいこかせていただきます」の決めゼリフとともに犯人を追い詰める必殺技などが好評を得た。本作は、2022年に公開された『映画おしりたんてい シリアーティ』に続く2作目の劇場長編作品だ。

おしりたんてい事務所に届いた1箱のチョコレート、それはかつての相棒スイセンからのメッセージだった。彼女が勤めるハッタンタウンのメットー美術館で多数の絵画が贋作(ニセモノ)にすり替えられる事件が発生。その贋作を手掛けたのはスイセンの師キンモク先生だという。各地で多発する同様の贋作すり替え事件を裏で操る巨大な秘密結社の陰謀を暴き、囚われて利用されているキンモク先生を救出したい、というのがスイセンの依頼だったが、10年前とは様子が違う彼女の言動には謎が多く、敵なのか味方なのかも判然としない。そして、秘密結社との激闘の中、おしりたんていは深い傷を負ってしまう……。「引き受けた依頼は、最後までやり遂げるのが『探偵』なのですから」と現在の相棒と共に、かつての相棒の為に、秘密結社の最深部へと足を踏み入れるおしりたんてい。ボロボロになりながらも立ち上がるIQ1104の頭脳が最後に選ぶのは、相棒か、真実か。いま、おしり史上最大の謎が解き明かされるーー。

本作でキャンペーンソングを担当するNEMOPHILAは全世界から注目を浴びるガールズバンドで、2021年にイギリスのJPU Recordよりリリースした「OIRAN EXTENDED EDITION」を皮切りに、2022年には“KISS、Slip Knot、MY CHEMICAL ROMANCE など錚々たる面々が集う”世界最大級のロックとヘヴィメタルの祭典「AFTERSHOCK FESTIVAL2022」に出演。2023年にロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨークなど全8カ所を渡るUSツアー「Seize the Fate」を開催している。

キャンペーンソングとなった「ODYSSEY」は、安室奈美恵、三浦大知などを手掛けた今井了介が作詞・作曲を担当している。ボーカルのmayuは「今井さんからは当初恋愛ソングだと聞いていましたが、歌詞を読んでいると親子愛にも受けとれました。テーマをラブソングにするのではなく、もっと大きな愛にしてみませんか? という提案をしたところ、『そうしましょう!』となり、そこからさらに気持ちを乗せて歌えるようになりました。楽曲において、自分たちらしさを乗せてどうやって演奏するかと考えた時も、大きなテーマが“愛”だとメンバーそれぞれに抱く愛がありますし、今作のおしりたんていも色々な愛が描かれていて、映画にぴったりと合った楽曲になったと思います。NEMOPHILA は結構地獄サウンドが多いのですが、ゆるふわな、壮大な楽曲に仕上がりました」と曲にかける思いと、レコーディング当時を振り返った。

2月17日に行われた初の武道館ワンマンライブでは、観客のスマホライトが会場全体を暖かい光で包み感動的な「ODYSSEY」の演奏となった。また、ボーカルのmayuの「みんな、映画観に行こうぜ!!」という呼びかけに会場の歓声が大きく応えた。

ボーカルのmayuとドラムのむらたたむは、子育てに励みながらバンド活動を行っており、メンバー控室に託児所を設置する取り組みも行なっている。今作の試写会にも足を運んだというmayuは「“子供が(観るもの)”という風に捉えていましたが、実際に拝見させて頂いて、『あれ? この先どうなってしまうのだろう』みたいなヒヤヒヤ感もあり、大人でも本当に楽しめる映画だなと思いました。ミュージシャンとして活動していると、アーティステックな部分で『あっそういう気持ちもわかるな』と思う瞬間もありました。凄く内容の濃い、詰まった映画だなと思いました」とコメント。

さらに、むらたたむは「私も3歳の娘と一緒に拝見した際に、最初のうちは、最後までいい子にして見ていられるかなという心配もあったのですが、ずっと集中して見ていて。鑑賞中に子供から『これって、これかな?』と質問がきたり。でも私も夢中で見ていたので、『えっちょっと待って、今話しかけないで(笑)』みたいに、本当に親子で楽しめる作品だなと思いました」と、それぞれが存分に映画を楽しんだことを明かした。

また、ギターのSAKIも「個人的に凄く好きなのが、スイセンちゃんが最初の頃に背負っているリュックが、『水洗トイレ』のタンクになっているところです。大人だからこそクスっと笑えるダジャレ要素が盛り込まれていたり、お子さんでも分かる子にはわかると思いますが、面白いところに気付けると思いますし、大人の方とお子さんのコミュニケーションに繋がる色々な楽しみ方がある作品だなと感じました」と細かな部分における『おしりたんてい』の魅力を語った。

同じくギターの葉月は「序盤の方は子どもが楽しめる内容になっていたかと思いますが、徐々に日常に潜む闇みたいなのを感じられてキャラクター毎に感情移入出来るポイントもあって、自身が母親になった際に改めて子どもと観たいなと思いました」とコメント。さらに、ベースのハラグチサンも「私たちのように音楽に携わる身としましては、キンモク先生の悩みや葛藤、深い闇を抱えている点が自分たちと重なる点でもありますし、悩み・葛藤はありつつも重すぎずお子さんでも楽しめるし感動できる映画だなと思いました」とそれぞれの楽しみ方を明かした。
(文=リアルサウンド編集部)

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