2025年のドジャース戦日本開催は既定路線!? 「球団関係者は大谷、山本の母国で国際シリーズを行なうことを考えている」と米報道

今シーズンのメジャーリーグ(MLB)は、韓国の高尺スカイドームで行なわれるロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスのカードで開幕する。すでに、両チームの現地入りの様子が大きく報じられるなど、2連戦で行なわれる“ソウルシリーズ”は試合前から早くも熱を帯びてきている。

今回の開幕カードで注目を集めるのはなんといっても、新たにドジャースのユニホームを着ることとなった大谷翔平の存在だ。MLBを沸かせる「二刀流スター」が、韓国の地でドジャース公式戦のデビューを飾れば、現地ファンはもとより世界中からの視線が注がれるのは間違いない。

もちろん、大物ルーキーである山本由伸、さらにパドレスの開幕投手ダルビッシュ有も今回の開幕2連戦ではファンの関心を集めるだろう。そして、大谷をはじめとする日本人スター選手が集うメジャー公式戦が来年には、日本で行なわれると予想する声がすでに米国内で上がっているようだ。

ドジャース専門メディア『Dodgers' Way』は現地時間3月15日、来季のドジャース戦日本開催について論じるトピックを公式サイト上に掲載している。

その中で、同メディアは「『ロサンゼルス・タイムズ』紙のディラン・エルナンデス記者によれば、ドジャース関係者は2025年にもショウヘイ・オオタニとヨシノブ・ヤマモトの母国である日本で国際シリーズを戦うことになると考えているという」と綴っている。さらに「それだけでなく、オオタニの(所属した)NPBチーム、日本ハムファイターズの本拠地である北海道のエスコンフィールドでエキシビションゲームを行なう可能性もある」と見解を示している。

続けて、大谷、山本がドジャースと長期にわたる契約を結んだことにも触れ、「ドジャースは日本のファンやMLBを目指すNPB選手にとっての目的地として、明確な道筋を示した」と指摘。同メディアは「LAが高校時代からスカウトしていたNPBの天才投手、ロウキ・ササキがMLBへの早期移籍を狙うなど、その現実的な姿はすでに見え始めている」とドジャース球団と日本球界の関係が深いことなどを主張している。

他にも、「オオタニは今年中に、2025年のマウンドに復帰するための投球プログラムを開始する。もしパドレスが相手チームに選ばれれば、同じファイターズOBのダルビッシュ有と対戦する可能性がある」と見通しており、日本での大谷とダルビッシュの投げ合いに期待を寄せている。

加えて昨春、東京ドームで戦ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を振り返り、「オオタニ、ヤマモト、ダルビッシュは皆、日本に3度目のWBCのタイトルをもたらすために戦っていたが、スタジアムのエネルギーは別世界のものだった」と述べ、そのうえで「特にチームメイトではなくライバルとして、3人全員をその会場(東京ドーム)に戻すことは、屋根を真っ直ぐ吹き飛ばすエネルギーを起こすかもしれない」と日本開催に大きな期待感を抱いているようだ。

すでに来季のドジャース戦日本開催を有力視する米メディアだが、果たして来季、大谷翔平の“凱旋試合”はみられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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