佐々木蔵之介の関西愛「大阪の夜を過ごさずに帰るのはキツイ」

ノンストップファミリーサスペンス『映画 マイホームヒーロー』の舞台挨拶が3月16日、「大阪ステーションシティシネマ」(大阪市北区)でおこなわれ、主演の佐々木蔵之介と青山貴洋監督が登壇。佐々木が地元・関西への愛を爆発させた。

主演作『映画 マイホームヒーロー』の舞台挨拶に登壇した俳優・佐々木蔵之介(3月16日・大阪市内)

最後までなにが起こるかわからないネタバレ厳禁の内容だが、佐々木は「(舞台挨拶が)鑑賞後ということで、なにを話してもいいというので(笑)、いっぱい裏を話そうと思っています!」と宣言。安元刑事を演じる立川談春が若メイクをして演じたシーンがすべてカットされたとか、津田健次郎が演じるラスボス志野の登場シーンがシャボン玉に翻弄されて10テイクも要したなど、とっておきの裏話が次々に飛び出した。

また青山監督が、佐々木の演じた主人公・鳥栖哲雄について「『普通』を演じるのは一番難しいのに、蔵之介さんは『こういうお父さん、いるな』という風に見えてしまうのがすごい」と感心したのに対し、「だって2年半、(大阪で)サラリーマンやってましたからね(笑)。でも鳥栖は推理小説オタクなので、そっち側があるから『普通』(の状態)が作れるというのはありました。普通だけだと、やり切れなかったと思います」と、その秘密をサラリと明かした佐々木。

そして、サラリーマン時代は「阪急東通商店街で呑み歩いてました」という佐々木は、「昨日大阪に入ったけど、『今日(東京に)帰らなあかんのか・・・』と。大阪の夜を過ごさずに帰るのはキツイですね。でももう1泊したら、忙しくて眠れなくなります(笑)。堂山の『揚子江ラーメン』って、まだあるんかなあ? あっさりしてて、呑んだあとに良いんです」とガチすぎる地元トークが止まらない状態に。

また、関西の観客について「関西のお客さんの面白がり方は、東京とはまったく違いますし、物販の売れ行きがいい(笑)。(映画館に)来た1日をなんか楽しもうとするんでしょうね」と感謝をするとともに、映画について「クライムサスペンスだと思ったのに、こんなに家族の深い愛を描いてる映画だったんだと(撮影を)やっているときは思っていませんでした。ぜひ全お父さん、全娘に観てほしいし、自分の大切な方と観に来ていただけたらと思います」と、さらなるヒットを願った。

『映画 マイホームヒーロー』は、2023年にMBS/TBSドラマイズム枠で放映された連続ドラマの続編。娘の零花(齋藤飛鳥)を守るために殺人を犯し、隠ぺい工作もやり遂げたサラリーマン・鳥栖哲雄(佐々木)。それから7年が経ち、山中に埋めた死体が発見されたのをきっかけに、鳥栖は半グレ組織のトップや殺し屋、そして刑事になった零花とも対決することになるノンストップ大逆転劇。現在、全国の映画館で上映中。

取材・文・写真/吉永美和子

© 株式会社京阪神エルマガジン社