【会見全文】15年ぶりのさいたまスーパーアリーナ・スタジアムバージョンで超RIZIN.3が開催決定!メインイベントは朝倉未来vs平本蓮!

16日、六本木ヒルズアリーナにて『超RIZIN.3』の会見が開催された。

『超RIZIN.3』が7月28日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催される事が発表され、朝倉未来vs平本蓮が行われることに。
2022年に開催された『超RIZIN』では朝倉未来vsフロイド・メイウェザー・ジュニア、2023年の『超RIZIN.2』では朝倉未来vsヴガール・ケラモフがメインイベントで行われていたが、今回の朝倉未来の相手は平本蓮に。

平本蓮はジュニアキックやジュニアボクシング時代で注目を浴び、新生K-1で活躍。紆余曲折の末にK-1を離脱し2019年からはRIZINで闘っている。
その後、2020年大晦日の『RIZIN.26』でMMAに転向。戦績こそ振るわないものの、大会を盛り上げるためのビッグマウスやトラッシュトークや、大晦日地上波放送が亡くなって窮地に陥っていた『RIZIN.40』に緊急登板して梅野源治とエキシビションを行うなどの貢献でファンから絶大な支持を得ており、RIZINを語る上では外せない選手の1人となっている。

また、かねてよりSNSで煽り合うことが多かった朝倉未来は「平本蓮とはプロレスやってるだけ」と楽しんでいる素振りも見せていたが、過激になっていく平本の発言を看過できず昨年1月には「平本蓮を訴えてみたやってみよう 金は掛れます」「本気でやるよ、もう動いてる」と訴訟を宣言。
平本もこれに全力で煽り返す対応をしていたが、昨年大晦日のYA-MAN戦の会見ではトラッシュトークを封印。
さらに朝倉未来からKO勝利を奪ったYA-MANから平本が勝利を奪ったことで、平本vs未来戦の実現に期待が集まっていた。

まずは榊原信行RIZIN CEOが登場。
榊原CEO「こんにちは!皆の期待に答えられる、そんな発表をこの後させていただきたいと思います。今年の、9年目なんですねRIZIN、9年目でここまで、2015年にスタートしてファンの皆に支えられて9年間歴史を刻んできましたけど、まだ皆ファンも含めて、若いファン特に、見たことのない、そういうものを経験したことがないそういう空間を、この後出てくる選手たちとともに作り出したい、そう思っています。7月28日、さいたまスーパーアリーナ、スタジアムバージョン、過去2005年にPRIDEのときに4万9千人っていう観客の人たちとともに、すごいエネルギーを醸し出すというか、ほんとに体が震えるぐらいの空間を作り出したことがあります。そのイベントを超える、新しく格闘技界にまた一歩歴史を刻めるようなイベントをファンの皆とともに作り出したい、そう思っています、そしてこの超RIZIN.3、心強いパートナーがRIZINに復活をしてくれます。冠スポンサーとしてYogiboさんが、今年からRIZINに復活します。今思えばですね、コロナの時にほんとに観客の人たちに制限が入って5000人しか入らない、それでもさいたまスーパーアリーナで大会をやって、皇治と天心がやった試合、その時に一ヶ月前に木村社長、その時は社長で今は木村会長ですけど、社長にほんとに助けてほしいと、冠に入って協力してほしいと言って、『わかりました榊原さんやりましょう!』と言ってくれた、その時からずっとYogiboさんとの縁が続いてですね、武尊、天心武尊戦のTHE MATCHの時、一週間前です。冠スポンサーがないんです、木村社長一緒に日本の格闘技界盛り上げませんか?そんな思いに、『榊原さん、やりましょう』と答えていただいて、そんなYogiboさんが2年半ぶりにRIZINに帰ってきます。ファンの皆もですね、是非Yogiboさんのその熱い、木村会長を先頭にですね、Yogiboさんの熱い思いに答えて一緒に盛り上げていただけたらと思います。今日木村会長に来ていただいてるんで、この場にお呼びしたいと思います。木村会長是非ご登壇ください」

榊原CEOの呼びかけでYogiboの木村会長がステージへ。

木村会長「はいということでバラさんご無沙汰しております。2年半ぶりですね」
榊原CEO「お待ちしておりました」
木村会長「ありがとうございます。ということで今回あの、言ってくれましたかね?超RIZINと年間のスポンサーを」
榊原CEO「RIZINのナンバーシリーズと超RIZINを冠スポンサードしていただくということで、4月の29日の大会からですね、スポンサードいただきます」
木村会長「ということでまた皆さんお世話になりますけどよろしくお願いします。あのちょうどですね、Yogiboが10周年を迎えましてですね、この10周年を盛大にちょっと盛り上げたいなというところもありまして、そういう所でまたバラさんからタイミングよく僕にお話が来てですね」
榊原CEO「ありがとうございます(笑)」
木村会長「これはちょっともう縁があるなというところがスポンサーを決めたきっかけの一つでありまして、そしてあの、僕もスポンサー辞めてから格闘技というかPPVもずっと見続けてたんですけど、最近やっぱ海外展開をRIZINさんもされてまして、僕らYogiboも海外の、もともとアメリカのブランドやったんですど日本で買収して、そして、一体となったと。そしてこれからグローバル展開を進めていくという中でRIZINさんとすごい親和性が高くて、RIZINさんが海外でやる時もついて行って、我々の展開に繋げられたらいいなというのが今回のきっかけでございます」
榊原CEO「あのほんとに日本の、もう我々だよね。ほんとにメイド・イン・ジャパンでほんとに日本国内だけじゃなくて世界にほんとに打って出たいし、選手たちも格闘技も言葉を越えてですね、ノンバーバルで世界に届きます。ほんとに過去日本の格闘技はそれができてた。もう一回ほんとに、これは僕らと選手たちだけでもできないので、ファンの皆と作り出して、日本のコンテンツを世界中の人たちがワクワクドキドキして見る、そんなものが作れたらと思うし、そういう志がほんとにYogiboさん、木村会長とともにですね、日本初世界に向けて、皆とともに作り出していけたらと思いますので、Yogiboさんのご厚意にですね、皆も是非答えていただけたらなと思いますので一年是非よろしくお願いします」
木村会長「よろしくお願いします」

ここで榊原CEOと木村会長は降壇。スクリーンには煽りVが流され、朝倉未来と平本蓮の対戦が発表された。

平本「RIZINファンの皆さん、こんにちは。平本蓮です。そうですね、まあ僕もずっと望んでいたというか、自分が目標にしていた試合でもあるし、朝倉未来っていう存在が自分の中で刺激を与えてくれて、こんな感じのカリスマというか、まああの唯一無二の存在で、すごい自分の中で刺激がというか、すごい感動した部分とか、尊敬とか憧れとか、んなもんあるわけねーだろ馬鹿!あの、ケラモフに負けてイジケて、YA-MANに伸ばされて、あのすごいイジケてるんで、僕が最後のトドメを刺そうと思います。ボコボコにします。それだけです。以上」

未来「こんにちは、朝倉です。えーとあの、去年の年末に弟から刺激をもらって、まああの、俺がね、このRIZINのフェザー級盛り上げてきたっていう自負があるので、年末にトップ戦線の方に食い込みたいなという中で、まあちょっと復帰戦に楽な相手用意してもらったんで、ボッコボコにして痛めつけてやろうかなと思います。で、もし万が一平本に負けたら、俺はこの格闘技人生引退します」
平本「いや俺もこいつに負けたら引退します。あの絶対負けるわけないんで、俺朝倉未来なんかに負けたら引退します。ここで約束しますわ」
榊原CEO「別に、引退しなくていいんじゃないの?(苦笑)」
平本「いやもうここで負けたら終わりなんで、朝倉未来に負けたら僕は引退します」
未来「はいということなんで平本の引退試合皆さん観に来てください」
平本「いやいや朝倉未来の引退試合を楽しみに皆さん来てくださいよ」
榊原CEO「はいあの(苦笑)驚きましたね。まあまあでもほんとにそれぐらい覚悟をきめた2人だというふうに思います。交わりそうで交わらないで終わるのかなというふうに、そういうカードってファンが『あの2人が戦ったら』って思いながらも時が過ぎていくものだったりしますけど、一番旬なタイミングでこの2人が交わることができた。それは奇跡に近いと思うし、まああのRIZIN今年で9年目と言いましたけど、9年間の歴史の中でこの2人ほど輝きを、それぞれの色は違うけど輝きを放って、RIZINをここまで皆の心を震わせるコンテンツ、戦う場所にしたそんなスーパースターの2人が今年の夏激突する。そんな瞬間はファンにとって、これから格闘技を見続けていく歴史の中でも、とてつもない記憶に残る試合になると思います。まさに男としての生き様、ファイターとしての生き様、それぞれの生き様をかけた戦い。2005年まで振り返ると、皆若いファンは記憶にないかもしれないけど、小川直也と吉田秀彦がPRIDEの時に戦った。その時に僕ほんと思ったのはほんとにそれぞれの存在意義を全否定させるために戦う、そんな試合になるんだなと、その時に近い、そんな思いがしてます。まさにミスターPRIDE決定戦、そんな気がします。楽しみにしてください」

ーー未来選手、格闘技休業されている中でファンの方も心配されています。身体とメンタルのダメージの回復具合は
未来「いやもうバッチリですね。練習もやってますし、あとこっから4ヶ月間あるんで、来週からまたタイにも練習に行くんですけど、もう過去最高の仕上がりにして、負けるわけないんですよ。俺はフェザー級トップなんで。トップのほうにいるんで」
平本「いやいやYA-MAN以上の失神させますよ」
未来「あの~3戦3勝の坊やを一回、あの練習してやります。痛めつけて」
平本「3戦3勝の坊やとビッグマッチになってしまう朝倉未来なんで、皆さんそこはあんま触れないでください」

ーー前回のYA-MAN戦では試合後に相手をなめていたという言葉もありましたが
未来「そうっすね、相手がどうというよりも、引退をかけた試合なので、まあこの長い格闘技人生の最後が平本で終われないんでね、ほんとに本気で仕上げてきます」

ーー平本選手、去年の12月の渋谷の会見でYA-MAN戦の前に朝倉未来と戦いたいとおっしゃっていて強制式に発表されましたが心境は
平本「はいワクワクしてます。それだけです。僕が絶対勝つんで、だからあの社長僕提案なんですけど、これ朝倉未来の引退試合になったらほんとに無冠の帝王で終わっちゃうんで、僕これタイトルマッチにしてほしいんですよ。あの、これ負けたほうがベルトを巻く。新たなタイトルを作って欲しいです。今回の試合、負けたほうがそのRIZINの新たなタイトルがとれるっていう。負けたほうがチャンピオンになるっていう。勝った方は勝ち上がって、負けたほうが引退してチャンピオンになる、そういう試合にしてほしいです。お願いします」
榊原CEO「いやいやでも、なんか、強さをこう表現する、タイトルマッチっていうとね、あれかもしれないけど」
平本「ミスターPRIDEタイトルマッチ、負けたほうがベルトを巻くっていう」
榊原CEO「UFCにも」
平本「僕はベルト巻かせてあげたいんですよ朝倉未来に。一回でも巻かせてあげたいなって」
榊原CEO「まあまああの、ちょっと考えます。でもUFCにもあるじゃないですか?」
平本「BMF」
榊原CEO「だからまあ僕らからすると、ほんとに強さを追い求めた、もちろん戦うというかトレーニング、人生をかけて色々準備をするんだけど、必ずしも強さを象徴するものだけがベルトではないと思うんで、ほんとにその存在意義をかけたベルト、タイトルはあってもいいかもしれないけど、負けたほうが巻くってむっちゃカッコ悪いんで、なんかちょっと考えます」
未来「いやなんか、あたかも自分が一回でもベルト獲ったことあるような口ぶりだったんで、あの、何目線で言ってんのかなと」
平本「無冠同士ちょうど面白いじゃないですか。はい。こんなにふざけたタイトルマッチはないですよ?」

ーー未来選手との試合があればTHE MATCHを余裕で超える。面白いものを作るとおっしゃってましたが
平本「そうっすね、あんまりTHE MATCHと対抗した意識はないっすけど、とりあえずまあこの大会に出れない格闘家はお前ら全員しょぼすぎるぞっていう。それだけですはい。この大会に出れたものが正義だと思います」

ーーこの試合を実現させるうえで一番大変だったことは
榊原CEO「あの、なんて言うんですかね?僕が交渉してどうのこうのじゃなくて、やっぱりそれぞれのタイミングじゃないですか?ほんとに先程冒頭でも言いましたけど、旬なタイミングで2人が交われる。まあそういう時に、タイミングよく2人がその気で戦うことを了承してくれるという。この先にこのタイミングを逃して、また違う先にあるのかもしれないけど、まあだから奇跡的にほんとにこうやって2人がやろうっていうね、そういうタイミングになれたこと、これは僕がどうのこうのではなくてそういう流れが、これはまあ戦いの神がいるのだとしたらそういうものの力も含めて、交わることができたというのはほんと素晴らしいことだと思うし、まあ何が大変だったということでは僕の中ではないですね」

ーー今回会場は4万人近く入る会場になるかと思います
榊原CEO「そうですね、あの過去2005年に公式で、僕トロフィーもらった事あって、さいたまスーパーアリーナができて以来過去最高動員記録は2005年のPRIDEが持ってるんですよ。どんなコンテンツも含めて全て。まあ実は未来とは夏に何か大きな事やろうって、これは蓮と戦うってことはなくね、ほんとに早いタイミングからそんな話もしてて、だったらほんとにレガシーを残すことしようよっていうなかで、東京ドームはもう皆見てるじゃん?朝倉未来とクレベルがコロナ禍で戦った時に、あれが15年ぶりぐらいで東京ドームの扉を格闘技界が開けたんですよ。さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンって、2009年の魔裟斗の引退試合以来誰も使ってないです。若いファンは見たことがないんです。5万人近い人たちの大海原。その会場をほんとに戦う選手たちが花道を歩く姿、そういうものをほんとに見せられたらなというのが、これが未来と話をしていた中で、何かほんとにそういうものを作り出せたらなと。今回さいたまスーパーアリーナさんのご協力もあって、この日をスタジアムバージョンに変えるって1日かかるんですね。アリーナバージョンからスタジアムバージョンに転換するのに。そういうみんなの、ここで一つお祭りを作ろう、真夏の格闘技の祭典やろうよって、そういうことに皆の思いが一つになってくれたことはほんとにありがたいなと思いますけど、皆の力も借りて、この2人のカードを中心に、アンダーカードもまあまあ皆がワクワクドキドキするカード考えてますんで、真夏の格闘技の祭典を作り出せたらいいなと、そんなお祭りにしたい。そう思ってます」

ーーPPVもTHE MATCH越えを狙う
榊原CEO「余裕で超えるんじゃないですか?はい」
平本「余裕で超えると思います」

ーー両選手に質問です。これまで長い間舌戦が展開されてきたわけですが、お互いの気になる部分、気に入らない部分教えてください
平本「そうっすねあの、最近アイドルのプロデュースとかよくわからないことやってるんで秋元康みたいになってなかったらいいなという感じですかね」
未来「気になる部分とくにないですね」

ーー今ならやれる、絶対勝てるって思ったタイミングやきっかけは
平本「いやもうノリです」

ーーノリでも確信はある
平本「負けるわけ無いです」

ーー朝倉選手、昨年4月には平本選手との戦いにメリットがないとおっしゃっていましたがなぜやる気になったのでしょうか
未来「まあこう、直近の試合で負けたりとかもあって、まあこうRIZINで俺多分」
平本「簡単に言えばYA-MANにぶっ飛ばされたんですよ。YA-MANにぶっ飛ばされたからこの試合が決まりました。そんなのいちいち聞かなくてもわかるじゃないですか?(笑)」
未来「いやまあ、だから、なんでしたっけ質問?だから楽な相手だからですよ、はい。でも俺が狙っているのは今年の大晦日にトップに絡んでる奴と戦って復活するってことです。はい」

ーーあくまで通過点
未来「準備運動みたいな感じっすね」

ーー御三方に質問です。先程からTHE MATCHのことがよく出ていますが、キック界はTHE MATCHを頂点にその後苦戦しています。今回両者が戦うことで今後の格闘技界にどんな影響を与えていきたいでしょうか?
榊原CEO「まああの、THE MATCHとはちょっと意味合いが違うんですよね。あの、みんなも普通に考えたらわかるけどTHE MATCHっていろんな団体が僕らがセンターに入ってRIZEとK-1のそれぞれプロモーションが培って来た中で生まれたスーパースターがその壁を乗り越えて戦った。今回はRIZINの中で起きてくるムーブメント。その中で作り出された、生み出されたファンが求めたカードが7月の28日に実現するっていうことなんで、当然これは点が線にRIZINの歴史の中で、戦いの舞台の中で続いていきますんで、この試合の結果を受けてまた次の展開がRIZINの中でおきますから。それはご期待いただけたら、まあTHE MATCH以降立ち技界、色んな意味で離合集散するという言葉が正しいかわかんないけど少し磁場が狂って難しいところあるかもしれませんけど、RIZINにとってはこれが一つのまた次のステップアップの原動力になるとそう信じてます」

ーーロスは心配してないと
榊原CEO「ないと思います」

平本「そんな格闘技界のこととかどうでも、自分の事は自分で頑張れって感じですね。これが与える影響とかじゃなくて自分のことを自分で頑張るだけです。僕なんて小学校の時に夢目指してたK-1なんか潰れて、やりたい夢なんか無くなったっすけどまあなんとかなってるんで、あの、お前ら自分で頑張れって感じです」
未来「俺が負けなければもっと盛り上がっていくんじゃないですか?はい」

ーー昨年の平本選手の試合をご覧になっててMMAを評価してるという評価は
未来「やっぱりMMAの選手としてはまだまだだなと思いましたね。首とかスクランブルとか。打撃は上手いけど別に、あの、威力もないじゃないですか?1回もKO勝ちもしてないし。まず普通にやって俺が勝つなという感じですね」

ーーこの試合はケージとリングどちらを採用されますか?
榊原CEO「まあそのへんも含めてアンダーカード、これからラインナップする中で考えたいと思ってますけど、まあ現状で言うとリングで行きたいと思ってます」

ーー両選手どういう形で5分3R戦うイメージでしょうか
平本「BREAKING DOWNルールにのっとって1分以内に倒します」
未来「そうっすね、なるべく長い時間かけて痛めつけようかなと思います」

ーー先ほど大晦日を目指すということですが、チャンピオンのフェザー級のベルトが最終目標なのか誰かにリベンジしたいのか
未来「そうですね、鈴木千裕とか金原さんとかクレベル、ケラモフ、そのへんと試合したいなというふうに思っています」

ーー今までの過去2回の超RIZINは2部制でしたが、今回はそういう海外マーケットを見据えた2部制を考えてますでしょうか?
榊原CEO「今回はないです。今回は1部制というか1試合目があって、朝倉未来平本蓮がメイン、そういうイベントになると、そういう形で作ろうと考えています」

ーーこの試合がメインは決定
榊原CEO「はい」

ーー引退をかけて戦うという言葉がありましたが、RIZINにとって重要な2選手ですが榊原CEOはどう思われましたか
榊原CEO「引退してほしくないなーって、困るなーって思ってますけど(苦笑)まあでも2人の覚悟なんでね。全ての事は最終は自分が決める事なんで、どうしても引退するって言えば、一生懸命引き止めますよ全力で。でも、まあ、それでもその気持が翻意しないっていうか変わらないんであれば、それは仕方ない、そう思います」

ーーある種の節目と考えている
榊原CEO「一つの句読点にはなるでしょうね」

最後に榊原CEOより「来週神戸大会があります。是非神戸大会、土曜日PPVでですね、見ていただけたらと思います。週明けに1枚追加カード、ちょっと用意してるんで期待していただけたらと思いますし、超RIZIN.3、7月28日に向けてですね、この格闘技の祭典を盛り上げるには、ファンの皆の思いが、力が必要ですんえ、是非みんなでこのお祭りを最高にしたい、そのために力を借りられたらと思いますんでよろしくお願いします」と挨拶があり会見は終了した。

『Yogibo presents 超RIZIN.3』
日程:7月28日(日)
会場:さいたまスーパーアリーナ

▼RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)
vs
平本蓮(剛毅會)

<榊原信行CEO囲み取材>

ーーマッチメイクはスムーズに決まりましたか?
「まあそういう意味では、YA-MANに(平本が)判定で勝ちました、その流れの中でこの未来は多くを語らなかったけど今年の夏ぐらいになんか彼はでかいことやりたいっていうのは、彼の発言の中にもあったじゃないですか?ずっと、ある種ちょっとBREAKING DOWNやってることも含めてプロモーター目線が彼もある中で、『なんかこうでかいことやりたいんですよね』って、当初は東京ドームでっていうような話もしてたんだけど、まあイベントという事で考えた時に、お祭りをする中で東京ドームは5月6日に井上尚弥選手もやるじゃないですか?今年もうそれはまあ格闘技ファン、ボクシングを見に行くファンがRIZINのファンで何人いるかわからないけど、それはそれでやるものをかぶせてもしょうがないし、他の人がやってないことをやろうっていうところで、夏にビッグマッチをやるっていうことは未来もすんなり落ちたし、蓮としてももう待ってましたっていう状況なので、そういう意味ではそんなにすごいハードネゴシエーションをして大変でした、まとまりましたっていう感じではないです」

ーー朝倉未来選手本人は楽な相手だからと言ってましたが、連敗中のこのタイミングでみたいな事は本人意識されてましたか?
「それもないんじゃないかな。ほんとにでも、未来はそう思ってるんじゃないですか?全然イージーな相手だって未来は、ある部分思いながらも、ただまあ今言われたみたいに連敗してるんで、しっかり準備はしてくると思うし、そういう意味では4ヶ月間両選手に与えられてますから、最高の状態にしてこのカードが見られる、この対戦が見られるんだと思います。油断していて流れの中でやるっていう試合ではないので、未来にとってもまあこの試合に負けたら引退するっていう。まあ蓮が引退するっていうのはね、そんな風に、売り言葉で買い言葉で言ってるかもしれないですけど、まあでも未来からするとこのタイミングで平本蓮に負けたら引退をするっていうのはなんとなくこう、僕は腹落ちがするって感じはします」

ーースタジアムバージョンということで、券売でPRIDEを超える事は可能な席数になるんでしょうか?
「そこはさいたま(スーパーアリーナ)さんとも相談して、記録はとにかく塗り替えたいと思っています。プロモーターとして、10年、来年10周年ですけど、その前にRIZINをやってきた中でPRIDEの時代でまだやれてないことは塗り替えていきたいし、そんなこと言ったら国立競技場でやらなきゃいけないというような事にもなるんだけど、まあでもそれも僕らの視野の中ではイメージはあるんで、まずはさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョン、PRIDEの時代は2ヶ月に1回やってたんですけどね。そこがこんなにやっぱり、えいやぁってやるのにプロモーターとして高いハードルだったんだなという。このカードをもってタイミングをあわせて、アンダーカードしっかり準備して、やっぱり4万人以上集めようと思うと普通のハードコアなファンたちに、通常の流れのものだけを届けていてもそのムーブメントというかその人達の動員は難しいと思うから、やっぱりこうカジュアルなファンまで届くような祭りを作り出せたらいいなと思ってますので、アンダーカードもちょっと期待していただいて」

ーー券売ゲート収入PPV全部さいたまスーパーアリーナ新記録を目指すと
「そうですね、そういうものを越えられる、全てのものを数字的にも越えていけるように、MMAの、THE MATCHはほんとにキックで、キック界の総力で乗り越えたというか作り出したムーブメントだと思うし、その中に我々も参画して作らせてもらったって感じですけど、今回はRIZINの中のこの9年間の歴史の一つの集大成だと思いますので、その中でどこまで数字的に日本の今まで叩き出してる数字の記録を塗り替えられるか、それもまあチャレンジだなと思ってます」

ーーマッチメイクにトップ選手を揃えるために前後の大会は間が空いたりするのでしょうか?
「あんまりそれも考えてなくて、6月にはこのイベントの前に一つ大会を挟みたいと思ってます。4月のあと6月に大会を挟んで、7月の28日。その後は9月の末ぐらいに例年通りまたさいたまに戻ってこれるといいなという今イメージではいます」

ーー平本選手が実力不足だと以前言われていましたが今は拮抗していますか?
「どうなんですかね?ほんとにあの、平本蓮のMMAファイターとしての器量とか、力量というか、そこはこの前のYA-MAN戦だけではちょっと判断しきれないところがありますけど、間違いなく進化はしてると思いますけど、じゃあやっぱり言っても朝倉未来ってこの直近はケラモフに負けたあとYA-MANに不覚はとってるけどYA-MANとの試合は当然キックの試合ではあるし、総合格闘技という、MMAというスポーツの中でいうと、ちょっとレベル的には違うのかなと思いつつも、平本蓮がどこまで上積みできてるのか期待ができるところまでは来てると思いますね」

ーー勝負論があると
「あると思いますね」

ーー集大成ということですが、RIZIN初期に出ていた選手を呼び戻すのか、未来に繋がるカードを思い描いているのか
「いろんな話題を全部突っ込む感じですね。過去も現在も未来に向けても含めて、ここを一つの起点になって、ここで何か集大成として終わっていくものもあれば、ここから始まるものもあれば、RIZINが理念に掲げるものをその中に全て取り揃えるってことができたらいいなと思ってます」

ーー海外向けをやらないとのことでしたが、去年プランにあったメイウェザーvsパッキャオとか隠し玉は
「はいあの、いいところついてると思います。そういうのも含めてもう、今出せるカードは全部切るっていうつもりでいます」

ーーパッキャオはボクシングにかじを切る路線で行こうとしてますが、それ以降は格闘技路線に?
「今パッキャオともそうだしメイウェザーとも当然2人が戦うって事もそうだし、それぞれバラバラでまたRIZINの中でチャレンジをするということも含めて、どれも実現の可能性はあるだろうなと思ってます」

ーー戦績だけ見たら実現しなかったカードだと思いますが、これを実現させた平本選手のすごさはどこだと思いますか?
「まあね、ほんとにカリスマ性もあるし求心力もあるし、ある種ファッションリーダーみたいなライフスタイルは僕はあのプロのスポーツ選手ってアスリートって他の競技も含めてやっぱりファンが彼らがアスリートのライフスタイルを真似したいというか、着てるものも含めてね。まあそういう求心力って平本蓮ってすごいので。だからまあ、RIZINの中でもそういう存在を、存在感のある選手には成長してて、そこにだんだん実力が追いついてきてるというか、まあそもそもキックの中で言えば素晴らしい戦績を持ってる選手ではあったんだけど、MMAファイターとしても十分アジャストできてきつつあるんだろうなと。だからここは戦績云々というよりは今の瞬間の中のマッチメイクとしてこの2人が戦うに値する状況だろうと判断した感じですね」

ーー最初に平本選手が朝倉選手に噛みついた時はここまでくると思いましたか?
「まあ、良いことだとは思ってましたけどね。それは目標を掲げてその実現にこぎつけていくっていうことは、たやすいことではないので、まあなるかならないかってその時点では全く考えてなかったですけど」

ーー引退まで考えてた朝倉選手が戦いたい相手の名前を出すほどモチベーションをあげていました
「まあでも、冒頭に言った言葉がそうなんじゃないの未来は。やっぱり弟に刺激を受けたというか、リング上でああいう形で来年兄貴にはベルト巻いてほしいですって言われちゃった事もやっぱり兄弟の中で、それぞれ目指す方向性は違うのかもしれないけども、やっぱりある種一つ歳の差で兄弟でありながらもライバルとして、弟がこう色んな夢に向かって目標を実現していくのとあわせて、弟からああいう言葉を受けて、まだこのままでは終わりたくないし終われないという、そういう弟へのライバル心も含めてああいうモチベーションになったんだろうなとちょっと思ってはいます」

ーータイトルを作るという言葉もありましたが
「なんか考えましょう。それはあってもいいと思ってます。UFCの、Baddest Mother Fucker、そのままの言葉だとバッデストマザーファッカーって最高にイケてるクールな奴っていう風にアメリカではわかるんだけど、マザーファッカーとかっていうとまたその言葉だけが独り歩きしてよくないんで、よくないよね?かといってミスターPRIDE、ミスターRIZINベルトとかって言われてもそれもダッサイもんね。なんか考えて、なんかそういうものを賭けて戦う、2人がそれぞれ、引退させたくないんだけど、引退するっていうことを賭けて戦うって宣言しちゃってるんで、まあなんか、考えます」

ーー今回試合数は何試合ぐらいでカジュアルとコアなカードのバランスは
「あんまりまだイメージはないですね。ただほんとにこう、全10試合から12,3試合だと思いますけど、それが全部MMAで並ぶって事でもなく、色んな、リングでやろうって言ってるのはそういう意味も含めて、リングの良いところってキックボクシングも、それこそRIZINのスタンディングバウトルール、ボクシングに準ずるような打撃だけのルールの試合も見やすいし実施しやすい場所でもあるんで、そういう場所としてリングというものの良さを活かせるようなルールの中で、色んなマッチアップをテーマを持って、勝負論のあるものが、ダラダラたくさんやってもしょうがないんで10数試合並べばいいかなと思います」

ーー今の格闘技ファンの熱はコロナ前を越えてさいたまスーパーアリーナスタジアムバージョンを埋められるほど復活してると感じてらっしゃるんでしょうか?
「そうですね、動員力はすごく増してると思いますね。コロナ前よりも増してるんじゃないですか?今の観客の人たちの熱っていうのは。ただこんなのすぐ冷めますからね。一瞬で、安定はないので、良いものっていうか熱いものには動員力あるけど、ただほんとにその熱は冷めるので、さっき言われたみたいにTHE MATCHのあとのロスみたいな、キック界の中で、あれだけどTHE MATCHはTHE MATCHでやっぱりスペシャルなものだから、それをあんまり引きずられちゃダメだと思うんですよキック界は。それはもう忘れたほうがいいんですよ。あれはTHE MATCHってタイトルつけたのは武尊と天心という天才というかスーパースターが居たから、そのカードワンカードじゃないですか?今回は総力戦でいきますから、RIZINの9年間10年を目指す目前にしたこの9年間を、あの戦いの歴史の中で生み出された作り出された熱をここに一つ集約する。それとここから発する将来に向けて、RIZINに向けてまた1年後2年後にこういうものが見られるかもしれないってものが生み出されていくような、そんな通過点の一つの大きな山っていう風に考えてもらったらいいかなって思っています」

ーー熱がすぐ冷めやすいって事で言えば、このカードも大晦日まで溜めてではなくやってしまおうと
「そうですね。そこまで溜めれるカードではないと僕は思っているんで、さっきも色々みなさんも客観的に言うと実力的にね、戦績的にどうなんだとか、直近誰倒してんのとか色んなものを紐解き出すとですね、どうなのっていう(苦笑)でもやっぱり強さだけじゃなくて、ほんとに男と男、それぞれこの2人が戦ったら見たい、どっちが勝つんだっていうものは強さを競うだけじゃないところで、それぞれの存在意義とか生き様とかそういうものを賭けた戦いになるんで、他の選手には負けてもいいけどこいつだけには負けたくないって戦いになると思うんですよ。だから2人は競技者として、アスリートとしてっていうよりは、それぞれ引退をするって、こいつに負けたら俺もう引退するしかねーじゃねーかって。こんだけボロクソ言っておいて、そいつに負けちゃうっていうのはね。そういう意味で言うと、存在意義とか生き様を賭けた珠玉のカードになるんだと思います」

ーーファイトマネーも破格のものになるんですか?
「なるでしょう。PPVボーナスとか色んなものをミックスしながらだと思いますけど、それだけの経済効果が生まれて、UFCみたいに訴えられても困るんで、労働裁判とかって。UFCは一番いい当時で、選手たちに13%しか還元していなくて、今労働裁判で組合を選手たちが作って訴えられて、損害賠償負けたら300億近いですよ。だから当然そんな事にはRIZINの場合はならないと思うけど、やっぱり適正なフィーっていうか、売上の中の利益の配分がちゃんと選手にも行かないと健全な発展はないと思うんで、そういうことは2人にもそうだし、それぞれの選手たちにも届くようにしたいと思います」

ーー配信のPPVはどこで
「それもこれからですね。当然ABEMAさんとかU-NEXTさんとか既存のお付き合いをさせていただいている配信プラットフォームさんとも相談しますけど、そこに限らず、今はもう本当に色々な事が起きて、Netflixも今度タイソンの試合を、スポーツコンテンツにいよいよ本格的に乗り出してきたじゃないですか?僕らNetflixとも話をしてるし、アマゾンPrimeともそうだし、ダゾーンだって当然ありますから、こことしか組まないというそういう契約もないので、各社このコンテンツがほしいっていうプラットフォーム?一番情熱持って宣伝プロモーションに全力でやってくれるところとベストな環境が整うように向き合っていきたいと思います」

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