4月から通常医療 コロナ対応 岩手県、電話相談窓口も変更

 新型コロナウイルス感染症への対応について、県は4月から通常の医療提供体制に移行する。医療機関の指定や病床の確保はなくし、ワクチン費用は原則自己負担となる。コロナ対応で設けた県の相談窓口「いわて健康フォローアップセンター」も今月末で終了し、来月からは通常の健康相談窓口や新たに開設する専用コールセンターで対応する。

 県は15日現在、485の外来対応医療機関を指定しコロナ診療を受け付けているが、来月以降は広く一般の病院でも対応。症状に応じてかかりつけ医を受診してもらうほか、入院は確保病床によらない形で受け入れる。

 コロナ治療薬(ラゲブリオ・パキロビッド、ゾコーバなど)は、医療費の負担割合に応じて1~3割の自己負担となるほか、ワクチンについても任意接種に移行し自己負担となる。

 24時間体制で相談対応してきた同フォローアップセンターは、来月から通常の健康相談窓口に切り替わり、平日午前9時~午後4時は「県民医療相談センター」=019(629)9620=で対応する。夜間(午後4時~翌日午前9時)については、新たに「いわて発熱者等相談センター(仮称)」を開設する。コロナの後遺症やワクチン接種後の副反応などの相談も受け付ける。

 県医療政策室の木村真智感染症課長は「県ホームページやラインをはじめとしたSNSなどさまざまな媒体を通じて周知を図っていく」と話している。

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