ロシア西部で越境攻撃の試み続く 大統領選視野に攻勢激化

ロシア・ベルゴロドで、ウクライナ側の攻撃によって破壊された車両近くで作業する人たち=16日(ベルゴロド州知事の通信アプリから・AP=共同)

 ロシア西部ベルゴロド州には16日もウクライナ側からの無人機攻撃や砲撃が続いた。ロシア国防省は同州と、隣接するクルスク州などへの地上部隊による越境の試みを阻止したと発表。ウクライナ軍はロシア大統領選の投票を視野に、攻撃を強めている。

 プーチン大統領は15日、攻撃は大統領選妨害を狙ったものだと指摘し、報復を警告した。ペスコフ大統領報道官は16日、プーチン氏が越境攻撃について常時報告を受けていると述べた。

 ウクライナ軍の関連組織「国民抵抗センター」は16日、ロシアが占領するウクライナ南部ヘルソン州スカドフスクで15日、抵抗勢力が投票所を爆破し、ロシア側5人が病院に運ばれたと明らかにした。

ロシア西部ベルゴロド州でウクライナ側からの攻撃で損傷した店舗=14日(タス=共同)

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