「第2の開業」親子ら満喫 新高岡駅、巨大たい焼き人気

1㍍たい焼きづくりに見入る市民=北陸新幹線新高岡駅南口

 北陸新幹線敦賀開業に合わせ、富山、新高岡、黒部宇奈月温泉の各駅で16日、「第2の開業」を祝うイベントが行われた。高岡市は「子どもたちの思い出に残る一日とする」ことを狙いに「はたらくくるま」やミニ新幹線の乗車体験、スタンプラリーなどを催し、親子連れらでにぎわった。

 高岡市のイベントは新高岡駅南口公園、城端線新高岡駅、イオンモール高岡を会場に行われた。飲食エリアでは、地元の鋳物メーカー「北辰工業所」が手掛けた全長1メートルのたい焼きづくりが注目を集めた。焼き上がると細かく切り分けられ、周辺で見守った人に無料で振る舞われた。飲食店など10店が特産の昆布締めのハンバーガーや弁当を販売し、ピザや焼き肉のキッチンカーも繰り出した。

 「はたらくくるま」のコーナーには能登半島地震で出動した給水車をはじめ、消防車、パトカー、路線バスなど多彩な車が並んだ。26人乗りのミニ新幹線乗車体験も人気を集め、子どもたちが順番待ちの列をつくった。

 会場を訪れた角田悠紀市長は「能登半島地震で開催を悩んだが、たくさんの人が楽しんでくれた」とお祝いムードを歓迎。今後も新高岡駅に人が集まるイベントを開催し、駅活性化につなげる考えを示した。

 高岡大仏前では記念撮影する観光客の姿が見られ、川崎市から訪れた会社員北上匡良さん(42)は「敦賀延伸で盛り上がっている北陸の雰囲気を味わうため切符を取った」と話した。

降りてきた客に記念品を渡す角田市長=北陸新幹線新高岡駅

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