投票箱に液体流し込む妨害相次ぐ ロシア大統領選、投票所放火も

16日、ロシアが実効支配するウクライナ南部ザポロジエ州メリトポリで、ロシア大統領選の投票をする女性(タス=共同)

 17日開票の大統領選の投票が続くロシアでは投票2日目の16日も、各地で投票箱にインクのような液体を流し込む妨害行為が相次いだ。中央選挙管理委員会によると、同様の行為や投票所への放火などは2日間で29投票所に及んでおり、組織的妨害の可能性がある。選挙は17日、極東地域から順次、最終日の投票が始まった。

 中央選管の集計によると、全体の投票率は16日夜までに58.7%に達した。ウクライナ侵攻による交戦が続く中、投票は大きな混乱なく進んでいる。

 投票箱へのインク注入はモスクワや、ロシアが実効支配するクリミア半島のシンフェロポリなどで発生。南部ボロネジ州では2日間で3件起きた。

15日、ロシアが実効支配するウクライナ東部ドネツクで、大統領選の投票をする人々(タス=共同)

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