オリックス・バファローズの歴代開幕投手 宮城大弥が5年目で初の大役へ

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3年連続2ケタ勝利の左腕エースが先陣

オリックスの宮城大弥投手(22)が2024年の開幕投手を務めることが決定的となった。3月29日のソフトバンク戦(京セラD大阪)で自身初の大役を担う。

5年目を迎える左腕は、昨季22試合に先発してリーグ最多の3完封を記録するなど10勝(4敗)を挙げ、防御率2.27をマーク。3年連続2ケタ勝利を達成し、リーグ3連覇にも大きく貢献した。

ここまでオープン戦での登板はないが、侍ジャパンの一員として臨んだ6日の欧州代表戦(京セラD大阪)では3回から2番手で登板し、2回完全投球。さらに、15日のウエスタン・リーグ開幕戦(くふうハヤテ戦)で先発し、5回2安打無失点と上々の仕上がりを見せている。

オープン戦は22日の阪神戦(京セラD大阪)に先発予定で、その後、中6日で29日のソフトバンクとの開幕戦に向かう可能性が高い。

では、これまでの球団史ではどのような投手たちが開幕投手を務めてきたのだろうか。改めて振り返ってみたい(前身球団含む)。

オリックスの歴代開幕投手一覧

セ・パの2リーグ制となった1950年から歴代の開幕投手は以下の通りとなっている。

1950年 天保義夫
1951年 天保義夫
1952年 天保義夫
1953年 柴田英治
1954年 梶本隆夫
1955年 柴田英治
1956年 梶本隆夫
1957年 梶本隆夫
1958年 梶本隆夫
1959年 米田哲也
1960年 梶本隆夫
1961年 米田哲也
1962年 石井茂雄
1963年 梶本隆夫
1964年 米田哲也
1965年 足立光宏
1966年 石井茂雄
1967年 米田哲也
1968年 石井茂雄
1969年 米田哲也
1970年 米田哲也
1971年 米田哲也
1972年 足立光宏
1973年 足立光宏
1974年 竹村一義
1975年 山田久志
1976年 山田久志
1977年 山田久志
1978年 山田久志
1979年 山田久志
1980年 山田久志
1981年 山田久志
1982年 山田久志
1983年 山田久志
1984年 山田久志
1985年 山田久志
1986年 山田久志
1987年 佐藤義則
1988年 佐藤義則
1989年 佐藤義則
1990年 星野伸之
1991年 佐藤義則
1992年 星野伸之
1993年 星野伸之
1994年 星野伸之
1995年 佐藤義則
1996年 星野伸之
1997年 星野伸之
1998年 星野伸之
1999年 小林宏
2000年 小林宏
2001年 金田政彦
2002年 E.ヤーナル
2003年 吉井理人
2004年 具臺晟
2005年 川越英隆
2006年 川越英隆
2007年 川越英隆
2008年 金子千尋
2009年 小松聖
2010年 金子千尋
2011年 木佐貫洋
2012年 A.フィガロ
2013年 金子千尋
2014年 金子千尋
2015年 B.ディクソン
2016年 金子千尋
2017年 金子千尋
2018年 西勇輝
2019年 山岡泰輔
2020年 山岡泰輔
2021年 山本由伸
2022年 山本由伸
2023年 山下舜平大
2024年 宮城大弥

NPB記録の12年連続開幕投手を務めた山田久志

球団で最も多く開幕投手を務めたのは、山田久志で12度。アンダースローとして最多の通算284勝を記録した右腕は、プロ7年目の1975年に初の開幕投手に抜擢されると、1986年まで12年連続で大役を果たした。これは現在でもNPB記録であり、また5年連続開幕戦勝利(1975~79年)のNPB記録も所持している。

2位は7度で米田哲也と星野伸之が並んでいる。球団歴代最多の338勝を誇る米田は、プロ4年目の1959年に初の開幕投手に。1969~71年まで3年連続で大役を担った。一方、11年連続2桁勝利を記録するなどリーグを代表する投手として活躍した星野は、1990年に初の開幕投手、そして1992~94年、1996~98年と2度3年連続で大役を務めた。

そのほかでは阪急一筋20年間で254勝をマークした梶本隆夫は6度、2010年代にエースとして活躍し、昨年現役を引退した金子千尋も6度。現役では、山岡泰輔と山本由伸の2度が最多となっている。

2024年の開幕投手は宮城大弥が務めることが濃厚。昨季まで3年連続投手4冠と絶対的エースとして投手陣を支え続けた山本由伸が抜けた今季、新エースとしての期待も大きい5年目左腕がリーグ4連覇&日本一奪回への先陣を切る。



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