ガラケーは間もなく使えなくなる…勢力拡大する「ガラホ」とは? 見た目は"ガラケー"、中身は"スマホ"

かつて多くの人に親しまれてきたガラパゴスケータイ、通称「ガラケー」に代わり、ガラケーとスマホの機能が合わさった「ガラホ」という携帯電話が普及しています。折りたたみ式でボタン操作、見た目はガラケーそのものですが、一体、どんな携帯電話なのでしょうか。

小崎純佳 キャスター
「ボタンで文字を打つ感じが懐かしいですね。だいぶ打つのが遅くなっていますが、初めて持った携帯電話がガラケーなので、エモい気持ちになります」

折りたたみ式でボタン操作。平成のコミュニケーションツールには欠かせなかった「ガラケー」のように見えますが、実は、ガラケーではないんです。

ドコモショップ米子店 本田翠 店長
「ガラホといいまして、ぱっと見ガラケーなんですけど、中身はスマホと同じ4Gの通信ができる携帯電話となっています」

ガラケーでも、スマホでもなく「ガラホ」。

見た目はガラケーそのものですが、機能は何が違うのでしょうか?

ドコモショップ米子店 本田翠 店長
「今までのガラケー足すスマホ、合わせてガラホになっていると思います。4Gや5Gという新しい通信方式が出回ったことで、3Gの携帯電話を使っている人がだいぶ減りまして、その電波を有効活用していこうという流れです」

ガラホとは、ガラケーとスマホの中間に位置する、両方のメリットを併せ持った携帯電話のことです。

ガラケーは4G回線に対応しておらず、3G回線が使われていましたが、auでは、すでに3Gが廃止に。

ソフトバンクでは4月15日に、NTTドコモでは2026年3月に3Gが廃止されることになっています。

その後、ガラケーは使えなくなるため、4G対応のガラホが普及しているというわけです。

ドコモショップ米子店 本田翠 店長
「3Gと比べると通話の品質が良くなっていたり、通信自体が早くなったり、一般的なインターネットのサイトがご覧いただけるというのが大きな違いです」

見た目はガラケーですが、Wi-FiやBluetoothといった機能もついています。

また、スマホに比べ、バッテリーの持ちが良いことも大きなメリットだといいます。

さらに、ガラケー時代に連絡先交換や写真交換で当たり前のように使われていた「赤外線通信」や、メールが来ていないかを確認する「センター問い合わせ」などの機能。

こうした機能も、ガラホには残っています。

いまでは、ほとんどの人がスマホユーザーですが、それでも、折りたたみ式の携帯電話を選ぶ人が一定数いるようです。

どんな人が使っているのでしょうか。

ドコモショップ米子店 本田翠 店長
「通話をメインでご利用される方や、タブレットや携帯電話を2台持ちで使っている方なども多くおられます」

プライベートだけでなく、年代は問わず、通話メインのビジネスで使用する人が目立つということです。

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