株価が順調に推移している時だからこそ、意識しておきたい投資にまつわる数々の落とし穴。ここではAll Aboutが継続的に募集している「投資の失敗エピソード」から、まわりの方がどのような失敗や後悔を経て今に至るのかをみていきます。 理屈では測れないリアルな失敗エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。
投資の失敗エピソード・回答者プロフィール
年齢性別:46歳女性 同居家族構成:本人のみ 居住地:東京都 お仕事:会社員 世帯年収:950万円 世帯金融資産:現預金400万円、リスク資産600万円 投資を始めた年齢や時期:25歳(2002年)
リスク資産内訳
(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載) ・日本株式:400万円 ・投資信託:300万円(つみたてNISA等)
「ダブルインバースで大損失」
2020年頃に信用取引で失敗をしてしまったという今回の投稿者女性。 「コロナ禍で日経平均が相当下落すると判断し、大量にインデックス連動型投信を信用売買してしまったが、思ったほど下落しないまま制度信用の期限が来て強制決済されてしまった」と語ります。 購入した商品は、日経平均が1%下がると2倍の2%の利益が出る「NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」。 結果的に「400万円の損失を出した上、未だに信用でない保有分が塩漬け状態で800万円以上の含み損を抱えている状況」だといい、「損失繰越をしても、株の売買で利益を出すような時間的余裕もなく、2023年が終わり、これから確定申告で一旦損失が確定してしまう。また、今も保有している分は現在進行形」だとため息をつきます。
「リーマンショックの再来だと思ってしまった」
「そもそも投資していなければ1200万円(400万円+800万円)手元に残っていた」と口惜しさをにじませる投稿者。 当時は「今しかない、今がチャンスと思ってしまった。リーマン(ショック)の再来かと思ってしまった」という心理状態だったそう。 また失敗の原因を、「株価が下がると悪い癖でワクワクして取引したくなるところがあり、予想を裏切られるとさらに買い(売り)増ししたりするくせがあった」と分析。 ご自身の性格も関係しているのかもしれない、とコメントされています。
「NISAでインデックスの積み立てしかやらないと決めた」
今回の失敗から「投資は向いていないので、安定的な投資信託の積み立て以外しないように決めた」とコメントした投稿者。 「基本、株価は見ない。見ても自分は関係ないと思うようにしている」ことを心がけているそう。 新NISAを含めたこれからの投資戦略についても「NISAの積み立てしかやらないスタンスで、インデックス投信を自動で積立設定しています」と回答。 今回の失敗を踏まえ他人へアドバイスするなら、「投資が向く人と向かない人がいます。私のように、安定投資・長期投資をつまらないと思ってしまう人は気を付けてください」と語られていました。 ※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています ※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます ※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません (文:あるじゃん 編集部)