全国高校選抜大会 フェンシング男子 主体性とチームワークを高め、8強入りを目指す大分豊府 【大分県】

フェンシングの男子フルーレとサーブルの2種目で、2年ぶりの全国高校選抜大会に出場する大分豊府。大石峻司監督は「現2年生の代は、思うような成績を残せずに悔しい思いをしてきたと思う。チームとしての共通認識を持ち、自分たちが納得できる結果を残してほしい」と話す。全国高校選抜で実施されるのは団体戦のみ。個人のレベルを高めながらも、一戦一戦がチームとしての結果につながる、「団体戦の意識づけ」に力を入れている。

限られた時間の中で充実した内容の練習をするために、大石監督は「個々の主体性を引き出し、選手たち自身が練習をつくりあげる」ことを大事にしているという。練習では選手がお互いに声をかけ合ったり、監督に声をかけてマンツーマン指導を受けたりする姿が見られた。タイプやレベルの異なる一人一人のスキルアップにつなげるのはもちろん、日頃から主体性を意識した練習をすることで、判断力や瞬発力など、試合で求められるスキルを向上させる狙いもある。

主体性を意識した練習をしている

チームをまとめるのは、自身初となる全国選抜出場に意気込むキャプテンの赤峯滉(2年)。フルーレとサーブルの両種目に出場する赤峯は、大石監督が「スキルが高く、フェンシングに対して人一倍、細かく考えて取り組もうとする姿勢が見える」と話すように、貪欲に技術に磨きをかけている。新人大会や九州大会を、「お互いの弱点をうまく補い合えたことが勝ちにつながった」と振り返る赤峯。「新チームになり、改めてチームワークが勝利につながると感じた。ベンチにいるときも声出しを意識して、雰囲気を盛り上げたい」と、チームをまとめるキャプテンとしての意識も高まっている。

選手たちが掲げる目標はベスト8以上。「まだ課題も多いが、目標達成に向けてサポートするのが指導者の役割」と大石監督。あくまでも主体性に重きを置きながら、全力でサポートする姿勢を大切にする。一人一人が自分の課題と向き合いながら、技に磨きをかけてチームとして挑む全国選抜。この大会の結果が、今後のチームの勢いになるはずだ。

2年ぶりに全国高校選抜大会に出場する

(黒木ゆか)

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