運用利率別にシミュレーション!
40歳代になると、老後を意識する人が多いです。
なかには、新NISAでの資産形成を検討している世帯もあるかもしれません。では、新NISAでの積立投資をすればどれくらい資産を築けるのでしょうか。
本記事では、40歳代共働き夫婦が「月3万円ずつ」積立投資を新NISAでおこなった場合の、20年後・25年後における資産評価額をシミュレーションします。
運用利率別にシミュレーションするので参考にしてみてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
40歳代夫婦の貯蓄はいくらか
まずは、40歳代夫婦がどれくらい貯蓄があるのかを確認しましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、40歳代二人以上世帯における貯蓄額の分布は以下の通りです。
40歳代二人以上世帯の金融資産保有額
- 非保有 :26.1%
- 100万円未満 :11.1%
- 100~200万円未満 :7.2%
- 200~300万円未満 :5.4%
- 300~400万円未満 :5.5%
- 400~500万円未満 :4.2%
- 500~700万円未満 :7.9%
- 700~1000万円未満 :7.3%
- 1000~1500万円未満 :7.4%
- 1500~2000万円未満 :3.8%
- 2000~3000万円未満 :5.2%
- 3000万円以上 :4.9%
- 無回答 :3.8%
- 平均値 :852万円
- 中央値 :250万円
中央値は250万円で、決して高い数字とは言えません。また、貯蓄がない世帯の割合も26.1%と高いです。
老後に向けて、急ぎ資産形成を始める必要のある世帯が多いことがわかります。
次章では、40歳代から毎月3万円ずつの積立投資で20年後、25年後に資産をどのくらい増やすことができるのか、シミュレーションしていきます。
「月3万円ずつ」の積立投資で20年後の資産評価額はいくらになるか
ではさっそく、40歳代共働き夫婦が「月3万円ずつ」積立投資をした場合、20年後にいくらの資産を築けるのかシミュレーションしてみましょう。
運用利率別にみた、「月3万円」の積立投資をした場合の20年後の資産評価額は以下のとおりです。
【運用利率別】月3万円の積立投資を続けた場合の20年後の資産評価額
運用利率 資産評価額
- 年率1% 797万円
- 年率2% 884万円
- 年率3% 985万円
- 年率4% 1100万円
- 年率5% 1233万円
*元本は720万円
運用利率により資産評価額は大きく異なりますが、年率5%で運用した場合には1233万円もの資産を築くことが可能です。元本は720万円のため、積立投資により513万円も資産が増えています。
夫婦ともに「月3万円ずつ」投資した場合には、上記の金額の2倍のため年率5%で運用すれば築ける資産額は1440万円です。
もちろん運用利率は事前にわかりませんが、年率5%は過去の統計からすると必ずしも難しい数字という訳ではないでしょう。
「月3万円」ずつの積立投資で25年後の資産評価額はいくらになるか
では、積立投資期間を25年に伸ばした場合、いくらの資産を築けるのでしょうか。
運用利率別にみた、「月3万円」の積立投資をした場合の25年後の資産評価額は以下のとおりです。
【運用利率別】月3万円の積立投資を続けた場合の25年後の資産評価額
運用利率 資産評価額
- 年率1% 1022万円
- 年率2% 1166万円
- 年率3% 1388万円
- 年率4% 1542万円
- 年率5% 1787万円
*元本は900万円
当然ですが、積立期間が増えるほど資産評価額も高額となります。年率5%で運用した場合には、1787万円もの資産を築くことが可能です。
夫婦ともに「月3万円ずつ」投資をおこなえば、資産評価額は合計3574万円となります。3574万円あれば、経済的に豊かな老後を暮らせると思う人も多いのではないでしょうか。
共働き夫婦は「月3万円ずつ」の積立投資を目指してみてはいかがでしょうか。
少額からでも積立投資を始めよう
40歳代共働き夫婦が「月3万円ずつ」積立投資をした場合の資産評価額をシミュレーションしました。
ただし、なかには「月3万円」も投資に回せないという世帯もあるでしょう。そのような世帯は、まずは少額からでもいいので積立投資を始めることがおすすめです。
投資は早く始めるほど、一般的に資産を増やせます。そのため、月5000円からでもいいので、まずは積立投資を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」