看護学生ら最適職場探し 就職ガイダンス 資格保有者も 茨城・水戸

病院の魅力紹介に耳を傾ける学生ら=水戸市泉町

来春に卒業を予定する看護学生や看護資格保有者らを対象とする「茨城県看護職就職ガイダンス」(茨城新聞社主催)が16日、同県水戸市民会館で開かれた。コロナ禍などの影響で実施は3年ぶり。学生ら約70人が県内14医療機関の採用担当者や現場職員による生の説明を聞き、最適な職場を探した。

厚生労働省の資料によると、看護師や保健師などの看護職員は全国的に不足傾向にある。2020年の人口10万人当たりの就業者数は、全国平均の1369人に対し、県内は1176人でワースト5位。ガイダンスは学生だけでなく、資格を持ちながら離職した「潜在看護師」にもマッチングを図るのが狙い。

参加した学生らは、各医療機関のブースで研修制度や福利厚生などを確認。県立中央看護専門学校(同市)2年の戸井田奈凡さん(20)=水戸市=は「将来的に目指したい専門科があるので、新人教育が丁寧な病院を探したい」と話した。

県看護協会(水戸市)も相談対応を目的にブースを出展。橋本泉事業部次長は「潜在看護師は、期間を置いた復職に不安を持つ人もいる」と語り、同協会で再就業支援研修を毎秋に実施していることを紹介した。

このほか、各医療機関が病院の魅力を紹介するプレゼンテーションや、看護国家試験の専門予備校さわ研究所(東京都)の鳴海由梨専任講師による対策講義も行われた。

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