上越妙高駅・糸魚川駅 北陸・関西より近く 歓迎一色 北陸新幹線金沢―敦賀間が開業 市民もファンも一番列車出迎え

敦賀駅で開かれた東京行一番列車「かがやき502号」の出発式。北陸新幹線イメージキャラクターの俳優・中条あやみさんが大役を務めた(JR西日本提供)

北陸新幹線金沢―敦賀間が16日に開業した。福井県内の敦賀、越前たけふ、福井、芦原温泉、石川県内の加賀温泉、小松、金沢の各駅では記念式典と出発式が開かれ、地域の悲願の実現を祝った。長野―金沢間開業から9年、上越地域にとっては、北陸・関西方面を身近に感じ、上越妙高駅と糸魚川駅の役割を明確にする延伸になる。

沿線都市として上越市と糸魚川市は16、17の2日間、敦賀市の祝賀イベント「つるが街波祭」にブースを出展している。上越市は上越妙高駅に懸垂幕を掲出して延伸を祝福し、沿線各市を紹介する観光PR動画を放映。糸魚川市は花火を打ち上げ、ゆるキャラが糸魚川駅ホームで出迎えた。

このうち上越妙高駅では午後0時1分ごろに敦賀発東京行「はくたか」の一番列車、同1時14分ごろに東京発敦賀行「はくたか」の一番列車が到着し、来訪した市民や鉄道ファンが手を振って出迎え、見送る姿も見られた。鉄道写真が好きという市内の小学6年生の男子児童は「いつか乗って、敦賀まで行きたい」と目を輝かせた。

現在は燕市で単身赴任中、休日に大阪府枚方市から妻(46)、長女(9)を改札口で迎えた男性(45)は「飛行機を使うことが多いが、今後は新幹線も増えそう」、妻は「敦賀駅は歓迎がすごかった。便利になって、早く来ることができると感じた」、長女は「シートが気持ち良かった」と感想を話した。

開業日に合わせ親子3人で芦原温泉へ旅行に出かける新潟市の男性(30)は、「福井は遠いイメージだったが、新潟から新幹線一本で行けるというのは魅力的で、より行きやすくなると感じる」と話した。

上越妙高駅で敦賀行の一番列車「はくたか561号」を出迎え、見送る市民や鉄道ファン(16日午後1時14分ごろ)
「敦賀行」が初めて上越妙高駅で掲示された

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