陶板や皿、湯飲み80点 20日まで 茨城・筑西で島田さん作陶展

島田恭子さんと陶板「花づくし」=筑西市川澄

茨城県桜川市出身の陶芸家、島田恭子さんの作品展が同県筑西市川澄の道の駅「グランテラス筑西」の多目的ホールで開かれている。島田さんは布目の素地の上に満開の桜を細密な筆致で描いた作風で知られる。桜を中心に四季の花々を題材にした手びねりや陶板、皿、湯飲みなど約80点が展示されている。会期は20日まで。

会場で目を引くのは、一辺33センチの陶板を36枚並べた「花づくし」。桜のほかアジサイやツバキなど花が描かれている。一辺65センチの陶板9枚による「ヤマザクラ」は、背景に筑波山、手前にさまざまな色合いのヤマザクラが描かれた。

島田さんは下館二高を卒業後、東京で会社員をしていた時に百貨店の個展で益子焼に出合い、感銘を受けたという。作家を訪ね弟子入りを志願。以来栃木県益子町で作陶を続けてきた。

島田さんは「陶器に写した桜の雰囲気を味わっていただきたい」と来場を呼びかけている。開場時間は午前9時~午後6時。

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