福島県西郷村で「風とロックCARAVAN」 古里の魅力語り合う トークや音楽ライブ盛況

歌声を響かせる(左から)藤井さん、箭内さん、熊木さん

 「風とロックCARAVAN福島」は16日、福島県西郷村文化センターで開かれた。トークショーと音楽ライブで会場を盛り上げた。

 風とロック、福島民報社、ラジオ福島の主催。かんのや、大清プロダクション、栄伸の協賛。村の後援。郡山市出身のクリエイティブディレクター箭内道彦さんが中心となって企画・運営し、福島県内59市町村を巡りながら古里の魅力を発信している。

 県内外から約130人が集まった。トークショーでは箭内さんと、高橋広志村長、村商工会青年部長の鈴木靖信さん、西郷アグリネットワークの小針永子さんが地域の魅力や文化を語り合った。ライブでは音速ラインのボーカル・ギター藤井敬之さん(いわき市出身、郡山市在住)、シンガー・ソングライターの熊木杏里さんが出演した。ラジオ福島がイベントの様子を生放送した。

 次回は4月20日午後5時から、会津坂下町農村環境改善センターで催す。

 

■宮泉銘醸(会津若松市)の日本酒「写楽」 箭内さんがラベルデザイン 埼玉のライブで限定販売へ 30、31両日

 福島県会津若松市の宮泉銘醸は30、31の両日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで催される風とロックの大規模ライブで、箭内道彦さんがラベルをデザインした「写楽」を限定販売する。

 宮森義弘社長と箭内さんの縁でコラボが実現した。宮森社長は宮城県塩釜市で東日本大震災に被災し、会津若松市内にある酒蔵も設備が壊れた。途方に暮れていた時、音楽を通じて復興を後押しする箭内さんに勇気づけられたという。

 昨年、箭内さんに感謝を伝えてから間もなく、能登半島地震が発生。箭内さんから「力を貸してくれないか」と打診された。宮森社長は「震災の時に支援を受けた石川県に恩返ししたい」と引き受けた。

 今回初めて、写楽を純米大吟醸にごり酒で醸した。ラベルは箭内さんが描き下ろし、赤地に金色で「写楽」の文字があしらわれている。両日とも250本ずつ販売する。収益金は石川県に全額寄付する。

 宮森社長は「今度は会津から元気を届けたい」と語る。箭内さんは「おいしい酒を飲み、能登の支援につなげてほしい」と願った。

限定の写楽をPRする箭内さん(左)と宮森社長

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